近年「住みたい街ランキング」をよく目にするようになりました。

実際住む(買う)となれば、治安の良しあしや沿線の混雑等、事前によーくチェックしておきたいですよね。

 

今回は、沿線の混雑・治安(犯罪発生率)・災害発生の可能性(ハザードマップ)を、まとめてみました。

あえて「住みにくい街」要素に注目することで、「本当に住みたい街」が見えてくるはずです!

 

 

1沿線の混雑

満員電車

 

地代の安い地域を選んだ場合、会社や学校のある地域まで通わねばならなくなります。

電車であれば、最低週5回、朝夕往復、息もできないほどぎゅうぎゅう詰めの地獄……。

買ってからでは遅いんです!

下記のランキングを参考に、ぜひ路線を選んでみてください。

 

混雑率の目安

[100%]=定員乗車。座席につくか、吊り革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる。
[150%]=肩が触れ合う程度で、新聞は楽に読める。
[180%]=体が触れ合うが、新聞は読める。
[200%]=体が触れ合い、相当な圧迫感がある。しかし、週刊誌なら何とか読める。
[250%]=電車が揺れるたびに、体が斜めになって身動きできない。手も動かせない

(一般社団法人日本民営鉄道協会)

 

順位路線名区間
混雑率
1東京メトロ東西線木場→門前仲町199
2JR総武線各駅停車錦糸町→両国197
3JR横須賀線武蔵小杉→西大井196
4JR南武線武蔵中原→武蔵小杉189
5日暮里・舎人ライナー赤土小学校前→西日暮里187
5JR東海道線川崎→品川187
7JR京浜東北線大井町→品川186
8東急田園都市線池尻大橋→渋谷185
8JR埼京線板橋→池袋185
10JR中央線快速中野→新宿184
11JR総武線快速新小岩→錦糸町181
12東京メトロ千代田線町屋→西日暮里178
13JR京浜東北線川口→赤羽173
13JR京葉線葛西臨海公園→新木場173
13東京メトロ半蔵門線渋谷→表参道173
16東急目黒線不動前→目黒171
17JR武蔵野線東浦和→目黒170
18JR横浜線小机→新横浜169
19東急東横線祐天寺→中目黒168
20京王線下高井戸→明大前167
20横浜市営地下鉄グリーンライン日吉本町→日吉167
22東急大井町線九品仏→自由が丘166
22JR高崎線宮原→大宮166
24つくばエクスプレス青井→北千住165
24東京メトロ丸ノ内線新大塚→茗荷谷165
26西武池袋線椎名町→池袋163
26東京メトロ有楽町線東池袋→護国寺163
26東京メトロ丸ノ内線四ツ谷→赤坂見附163
29JR山手線内回り新大久保→新宿160
29東京メトロ銀座線赤坂見附→溜池山王160
29西武新宿線下落合→高田馬場160
32JR常磐線快速松戸→北千住157
32都営大江戸線中井→東中野157
32東京メトロ日比谷線三ノ輪→入谷157
35都営三田線西巣鴨→巣鴨156
35東京メトロ南北線駒込→本駒込156
37JR根岸線新杉田→磯子154
37JR常磐線各駅停車亀有→綾瀬154
39JR山手線外回り上野→御徒町153
39都営新宿線西大島→住吉153
41小田急小田原線
世田谷代田→下北沢151
41湘南モノレール富士見町→大船151
41東京メトロ副都心線要町→池袋151

出典:首都圏83区間「鉄道混雑率」最新ランキング | 通勤電車 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

 

 

2治安(犯罪発生率)

 

住むなら安全なところがいい。

女性やファミリー世帯はもちろん、男性の一人暮らしだって、治安は気になりますよね。

以下、23区を対象とした犯罪発生率についてのランキングです。

 

犯罪件数は、警視庁が発表している「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数(平成29年度)」を使用しています。

人口が多いと犯罪件数が多くなりますので、件数で比べるのではなく、犯罪発生率として「認知件数÷人口総数」を算出し、人口100人あたりの犯罪件数の比較ランキングにしてみました。

人口総数は住民基本台帳の昼間人口と常駐人口を足した値になります。

 

順位区名犯罪発生率刑法犯認知件数人口総数
1渋谷区0.707%5,400763,642
2豊島区0.675%4,778708,313
3台東区0.668%3,354502,004
4新宿区0.585%6,4851,109,109
5墨田区0.531%2,844535,455
6葛飾区0.52%4,241815,248
7足立区0.519%6,6331,279,090
8江戸川区0.475%5,9021,242,777
9北区0.471%3,157670,829
10板橋区0.437%4,6771,070,015
11中野区0.418%2,679641,485
12大田区0.416%5,8711,410,947
13荒川区0.413%1,676406,268
14練馬区0.395%5,2351,326,806
15江東区0.394%4,3591,106,641
16世田谷区0.371%6,5331,760,216
17目黒区0.366%2,066571,454
18杉並区0.362%3,7831,043,972
19千代田区0.361%3,287911,474
20中央区0.346%2,595749,786
21港区0.343%4,0691,184,068
22品川区0.3%2,792930,877
23文京区0.235%1,329565,856

 

 

 

3災害(ハザードマップ)

津波

 

近年、大型台風、集中豪雨、地震等多くの被害をもたらしています。

とくに今年は、全国で多くの方が災害に見舞われました。

安全に避難できる場所はどこか?

そんな時役に立つのが「ハザードマップ」。

各地方自治体がいくつかの災害に応じて危険地域を色付けしています。

今回は「洪水」「土砂災害」「津波」の3つに分けて、都内の危険エリアをチェックしてみました。

出典:国土交通省ハザードマップポータルサイト 「重ねるハザードマップ」

 

 

①洪水

都内の洪水危険箇所のハザードマップです

 

赤に近づくにつれて危険度が高まることを示しています。

(黄色△は道路冠水想定箇所です。)

23区内では荒川が氾濫する可能性があり、荒川に沿っている板橋区、北区、荒川区、足立区、葛飾区、台東区、江東区、江戸川区で大きな被害がでる予測になっています。

特に足立区、葛飾区、江戸川区は江戸川と荒川に挟まれていますので広く被害が出ると予測されています。

 

 

②土砂災害

青→赤にかけて危険度が高まることを示しています。

23区内では、坂や斜面が多い港区などに青表記があります。

八王子以西の山間部は、赤く色づけされています。

 

 

➂津波

地震の際に津波の浸水地域に色づけされており、

緑が1m以上2m未満
黄色が0.3m以上1.0m未満
オレンジが1m以上2m未満

で、東京湾は、横浜市と川崎市に色付けされております。

都内には色はついていませんが、あくまでも「現在の科学的知見を基に設定したもの」ですので、とくに湾岸地域等は避難ルートを決めておくと安心ですね。