いよいよ「桜」のシーズンが今年もやってきました。

埼玉県内の桜の見頃は、例年3月下旬~4月上旬頃。

パッと咲いてパッと散っていく“桜”の盛りを楽しめるのは一瞬です。

 

今回はそんなつかの間の“桜”で春を満喫するために、埼玉県ならではの厳選・お花見スポット5選をお届けします。

家族で、デートで、いやいやおひとりでも十分楽しめるスポットです。

 

 

穴場!日本ナンバーワンの見沼田んぼ・桜回廊

桜並木

 

訪れるなら、認知度がまだそれほど高くない今がチャンス。

地元民もオススメの穴場な桜スポットです。

さいたま市を南北に流れる日本三大農業用水・見沼代用水沿いに、20km以上続く優雅な桜並木道は、見事としか言いようがありません。

 

2013年さいたま市主導で「目指せ日本一!サクラサク見沼田んぼプロジェクト」が結成。

官民連携し3年後には1,600万円もの寄付が集まり整備に費やされ、昨年2017年に当時日本で一番長いとされていた青森県弘前市・桜並木を抜きん出ました。

 

さいたま市は、桜の下を歩ける桜回廊としては、日本ナンバーワンの長さとうたっています。

 

徒歩で周る場合、長距離のため事前にプランニングをしておきましょう。

「見沼通船堀」など地味ながらも25ヶ所以上の史跡・文化財や公園が点在しているので、どこを回りたいか当たりをつけておいた方が効率的です。

見晴らしのよい休憩席なども用意されているので、日差しの暖かい日にお弁当を持っていけば、最高のお花見を満喫できます。

 

さいたま市の地理にあまり明るくない方は、東武野田線「大宮公園駅」からスタートして、盆栽町「さくら通り」や観光スポットを巡り、大宮公園~大宮第2公園を通って見沼用水路へ出るのがいいでしょう。

そこから体力と時間が許す限り、南方面のJR「東浦和駅」へ向かうのが、いいとこ取りのオススメコースです。

 

桜回廊は広範囲で、賑やかなスポットから静かな所まで様々。

自分たちのニーズに合わせた場所を見つけて、心ゆくまで桜を謳歌してくださいね。

 

 

桜本数: 1813本(通り沿い公園などを合わせると5246本)

桜種類: ソメイヨシノ、エドヒガンザクラ、ミヤザクラ、ヤマザクラなど8種。

アクセス:「東大宮駅・土呂駅・大和田駅・大宮公園駅・さいたま新都心駅・東浦和駅」各駅から見沼代用水まで徒歩15分~30分程度。

 

 

 

日本のさくら名所100選!いわずと知れた大宮公園

大宮公園

 

埼玉県内最大規模のお花見スポット、屋台も100軒近く並び賑やかなお花見を楽しめます。

桜が咲き乱れる満開時の、花びらが天井のように空中を覆い尽くす景観は圧巻。

公園中央にある「自由広場」が人気のお花見スポットで、夜間はライトアップもあり、毎年多くの人たちで盛り上がっています。

 

「大宮公園」は1885年(明治18年)JR大宮駅の開業と合わせて、氷川神社境内の偕楽遊園の地として県営公園の名目でオープンしました。

園内には、競輪場や野球場、サッカー場などのスポーツ施設に加え、児童遊園地や小動物園というレジャー施設、さらには民族博物館や氷川神社などの文化施設もあり、埼玉県でもっとも来場者数が多い公園として知られています。

 

桜本数: 約1000本

桜種類: ソメイヨシノ、シダレザクラ、ウコンザクラ

アクセス: 東武野田線「大宮公園駅」徒歩約10分、JR「大宮駅」徒歩約20分

ライトアップ: 19~21時(予定)

 

 

子どもから大人まで楽しめます!岩槻城址公園

桜と親子

 

1478年(文明10年)築城の岩槻城、城趾を利用して整備された公園です。

城ならではの起伏の多い自然林に囲まれた環境で、散策路などは日本風情を感じられます。

春には約600本の桜が咲き乱れ、菖蒲池にかかる朱塗りの八つ橋は、桜が映えるフォトジェニックなスポットとして大人気です。

 

また、子ども用遊具が整備され、東武鉄道が寄贈した「ロマンスカーきぬ号」などもあり、家族でも楽しめる工夫が施されています。

さらに毎年4月の第一土・日曜日に行われる「桜まつり」では、和太鼓イベント・フリーマーケット・出店などがあります。

 

桜本数: 約600本

桜種類: ソメイヨシノ

アクセス: 東武野田線「岩槻駅」徒歩約25分

ライトアップ: 18~21時(予定)

 

 

 

埼玉の桃源郷「秩父」。美の山公園~羊山公園~清雲寺

秩父は首都圏からのアクセスもよく、春夏秋冬、様々なイベントもあり話題にはこと欠かないエリアです。

特に関東屈指のパワースポット「三峯神社」は、全国的な神社ブームの流れから、メディアに取り上げられる機会が年々増えています。

そんな秩父の春は、催しもいっぱい。

休日には秩父まで足をのばし、「桜」ハンティングや名所巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

「美の山公園」はギョイコウなど遅咲きの桜が多く、見頃は例年4月中旬~5月上旬。

その時期は山全体が薄いピンク色に染まり、インスタ映えも期待できます。

毎年4月には「美の山桜祭り」も行われ、たくさんの来訪者で賑わいます。

 

1979年に開園したこの県立公園は、埼玉県に桜の名所を作る目的で、およそ十年の歳月をかけて作られました。

環境省より国民休養地として指定され、秩父連山を望むことができる、標高586mの独立峰にあります。

 

桜本数: 約8000本

桜種類: ヤマザクラ、ギョイコウ、サトザクラ、ソメイヨシノ

アクセス:秩父鉄道「和銅黒谷駅」徒歩約1時間

 

一方、「羊山公園」では、地表をピンク・白・紫・淡いブルーなどに染める「芝桜」が有名で、見頃は遅めの4月中旬~5月上旬頃。

芝桜の開花中は、「秩父路の特産市」や各種イベントが催され、花見客を歓迎してくれます。

 

9種類の芝桜が織りなすフワフワの花じゅうたん「芝桜の丘」は、17,600m2の植栽面積を誇り、関東でも最大規模。秩父のシンボル武甲山を東に望み、フォトジェニックで可愛らしい景観が楽しめます。

 

1980年開園のこの公園は、「日比谷公園」や「明治神宮の森」など、多くの公園を手がけてきた“日本の公園の父”との異名を持つ、東京大学教授・本多静六博士の設計によるものです。

自然を生かしながら秩父市街を一望できる「見晴らしの丘」の設置など、来園者が驚きと喜びを抱けるような工夫が施されています。

 

桜本数: 芝桜約40万株、他約1000.本

桜種類: 芝桜、ソメイヨシノ、ヤエザクラ、シダレザクラ

アクセス:西武鉄道「西武秩父駅」徒歩20分。または秩父鉄道「御花畑駅」徒歩20分

 

樹齢600年、埼玉県天然記念物にも認定されている樹木が彩る「清雲寺のしだれ桜」は、見るからに霊験あらたかなオーラをかもし出し、浮世絵のような凄みと風流さ、重厚感を感じさせてくれます。

例年の見頃は3月下旬~4月中旬頃で、夜間ライトアップのイベントもあり、毎年多くの観光客で賑わいます。

 

1420年(応永27年)に建てられた清雲寺。

その桜は、楳峯香禅師(ばいほうこうぜんじ)が、植えたとされています。

清雲寺近郊には「札所29番長泉院」「昌福寺興味」など、秩父の歴史とともに生きてきた桜スポットがあり、3か所を歩いても2.3kmくらいなので、田園風景を眺めながら散策を楽しんでください。

 

桜本数: 約30本

桜種類: エドヒガンザクラ、チチブベニザクラ、ヤエザクラ

アクセス:秩父鉄道「武州中川駅」徒歩15分

ライトアップ:(例年)3月最終の土日・4月上旬の土日、18~20時30分

 

 

 

優雅な桜のトンネル!所沢航空記念公園

日本に初めてできた飛行場、航空発祥の地として知られる「所沢記念公園」。

この地に桜がないわけがありません。

1978年に開園してから、航空記念館はもとより、庭園茶屋やテニスコート、ドッグランなども設備し、地元民に親しまれる公園となりました。

 

例年3月下旬~4月上旬頃には、ソメイヨシノを中心に約500本もの桜が咲き誇り、桜の古木のトンネルなど、夢のような景観が花見客を迎えてくれます。

都心からのアクセスもよく、ご家族からカップルまで、幅広い層の人たちを和ませてくれる桜の公園です。

 

桜本数: 約500本

桜種類: ソメイヨシノ、ヤマザクラ

アクセス: 西武新宿線「航空公園駅」徒歩5分

 

 

 

まとめ~今年は埼玉県でお花見を!~

 昔から「諸行無常」や「もののあはれ」などの例えにも使われている桜。

短命なことから生命の価値や美しさを感じやすく、四季を敬う日本人のメンタリティに寄り添う花。

 

今年は、大宮が住みたい街ランキングで見事4位に踊りでたり、ディスったはずの映画がまさかの大ヒットとなったり、なにかと埼玉に注目が集まっています。

都心からのアクセスも抜群ですので、ぜひ次の休日は足を運んでみてください。