一戸建てと比べると、どうしても限りがでてくるアパートの収納スペース。

私も1R→1K→2DKと3タイプの部屋を転居して、アパート暮らしをしていた時期があり、収納についてあれこれと試行錯誤してきました。

 

今回は、そんな実体験で得た、アパートの収納スペース問題を解決するちょっとしたポイントを、それぞれの住まいで得た私なりの教訓とともに紹介したいと思います。

 

 

最低限でスタートしても物は増える

最初のアパート暮らしは、6畳1Rの部屋。実家からベッドや衣服、食器など最低限の荷物だけを軽トラックに積んでの引っ越しでした。

持って来たものは最低限だったのですが、狭い部屋はそれだけでいっぱいいっぱい。

 

さらに、洗濯機や炊飯器、トースターなど、必要に応じて買い増していくうちに置く場所がなくなり、炊飯器とトースターは食卓と勉強机を兼ねて使っていたコタツのテーブル上に置かざるを得ない状況となりました。

 

ちょうどそんなころ、友人のひとりが引っ越しすることとなり、いらなくなったキッチンワゴンを譲るとの申し出があったので、「置けなかったら返す」という条件で引き取ることにしました。

 

組み立ててみたところ、ちょうどキッチンの自分が立つスペースにピッタリのサイズ。

テーブルを占領していた炊飯器とトースターの置き場に加え、お米やパスタ、インスタントラーメンなどをストックすることも可能になりました。

 

実際に自分がキッチンに立つときは、サッと転がして居間(といっても座布団2枚ほど)に移動させれば大丈夫。

数字をスライドさせて並べるパズルの15ゲームのような発想によって、ほんの少し快適度を高めることができました。

 

◇◆ここで得た教訓◆◇

キッチンワゴンは、移動させてこそ本領発揮。

 

 

狭いアパートではベッド下のデッドスペースを見逃すな

ベッド下収納の写真です

 

収納スペースの少なさを気にしてか、足元から50cmほどのスペースを空けて、壁からせり出すようにクローゼットが設えられていたこの部屋。コートなどの上着類はそこに掛けられるものの、よくある引き出し型の衣装ケースが置けるほどの余裕はありませんでした。

 

そこで活躍したのが、ベッドを買う際にオプションで付けておいたベッド下の引き出し。

Tシャツやズボン、タオルや下着類などをすべて収納しても、ゆとりあるキャパシティ。とっさの来客の際には、散らかっている雑誌や新聞などを突っ込んだりすることもでき、何かと助けられました。

 

◇◆ここで得た教訓◆◇

ベッドを買うなら、下に引き出しがあるタイプがオススメ。

 

 

空間はたいてい上にある

洗濯物の写真です

 

続いて住んだのは6畳1Kの部屋。

図面上での収納スペースは間口60cmほどのクローゼットのみでしたが、実際に住んでみるといろいろと活用できそうなスペースがみつかりました。そのほとんどは目線よりの上のスペースで、突っ張り棚や突っ張り棒が大活躍。

 

まず洗濯機置場の上に突っ張り棚を設置して、トイレットペーパーやティッシュペーパー、洗剤などの置場が完成。

また、クローゼット内に備え付けられているハンガーを掛けるバーの奥に同じ高さで突っ張り棒を渡し、段ボールを棚板のように載せると、その上のスペースが有効活用できました。

 

ただ、あまり物を載せすぎると、突っ張り棚や突っ張り棒が耐えきれずに外れてしまうので注意すること。

私も実際、帰宅して部屋のドアを開けたら、洗濯機上の突っ張り棚が落ちていて、洗剤が散乱という惨事がありました。

 

◇◆ここで得た教訓◆◇

突っ張り棚や突っ張り棒を使うと、目線より上にある気づかないスペースを活かしきれる。

 

 

ダンボール箱をアイデアひとつで収納スペースに

段ボールの写真です

 

その後に引っ越したのは、埼玉県郊外に建つ2DKのアパート。

 

ひとりで暮らすには十分な広さで、和室に押入れもあったので収納に困ることはありませんでしたが、仕事の忙しさや疲れもあって、引っ越してきたときの荷物が一部片付けられないままになっていました。

 

気が付けば、半年ほど部屋の片隅に置かれ続けている段ボール箱。

「いつかは片付けないと」と思っていたのは最初だけで、目障りだとは常に感じながらも、「不便じゃないからこのままでもいいか」と、ずるずる放置。

 

そんなとき、海外旅行に行ってきた家族から、お土産としてアジアンテイストのテーブルクロスのようなものをもらいました。

これといって使い道が思い浮かばなかったので、とりあえず部屋の片隅にある段ボール箱の上に何気なく置いたところ、「これは!」と直感。

広げて箱に被せてみると、サイズといい、見た目のオシャレ感といい、バッチリ文句なしで、たちまち見せる収納に大変身。

 

段ボール箱を収納スペースに変えるテクニックを発見しました。

部屋のスペースにゆとりがないとなかなか難しいものはありますが、この布をかける作戦はいろいろと応用も効くので、ぜひお気に入りのクロスを探して、自分なりの見せる収納を使ったお部屋作りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

◇◆ここで得た教訓◆◇

ダンボールも、布を掛ければインテリア。