住宅において、収納は切っても切り離せないものです。
とくに、季節や生活の変化が多い日本では収納は必要不可欠。
新しい生活を始めたり、収納を整理したりすると、想像以上に収納スペースを使っていることに気づきます。
そんな収納ですが、つくり付けの収納だけでは事足りないため、多くの方がタンスや棚などを購入し収納を補っているかと思います。
収納は住宅の名脇役とも言えますが、あまりお金をかけたくないもの。
実際買ってみると結構高く、セットをいくつも買うとなかなかの金額になります。
とは言え収納のデザインは、部屋に大きく影響するため、妥協もしづらく難しいところ。
そんな時、私は迷わず低価格で飽きのこないシンプルなデザインが特徴の無印パルプボードをおすすめします。
その理由は……。
無印良品のパルプボードボックス
無印パルプボードボックスの特徴はシンプルなデザイン、色々なシーンで使える万能性、価格の安さの3つ。
デザインがシンプルなため、様々なシーンに溶け込みます。
棚の接合部や角、ネジ穴など細部がよく作り込まれているため、ネジ穴が多くても気になりません。
次に汎用性ですが、並べて使ったり、オプションと合わせて使ったり、横に倒して使ったりなどあらゆるシーンを想定されているので、思い通りの使い方が可能です。
棚の規格も標準サイズのものは、幅37.5cmと210×297のA4用紙サイズがタテでもヨコでも入るサイズで計画されているため、書類などの整理にもぴったりです。
幅は標準のものは37.5cmで、スリムタイプは25cm。
スリムタイプの25cmは、教科書や学術書に見られる148×210のA5サイズがヨコにしても入る大きさ。
B6サイズ以下の文庫本や単行本はもちろん入ります。
奥行きは標準29cm、スリムタイプ17.5cmの2種類、収納は奥行きがあればあるほど使いやすいというわけではないのでその場に応じて適切に使い分けましょう。
奥行き29cmあればA4の奥行きも十分に収まりますので大概事足ります。
最小のモジュールは1×2の2段ボックス、最大は5段ボックスと選択の幅は広いです。
2段だと高さ73cm、3段で109cm、4段で144cm、5段で180cmといった具合。
通常住宅の天井は230~250cmなので、5段を設置してもさらに棚上に収納空間が生まれるサイズ感。
最後にコストについて。
2段奥行き標準サイズのもので税込2490円、5段で4880円です。
2万円あれば5段を4列になれべて壁面収納も可能。
同じく無印のオーク材薄型ラックと比較すると、同程度の大きさのもので6万円弱しますので、かなりのお得感です。
アレンジレシピ
パルプボードボックスはアレンジの幅も広いです。
アレンジ次第で使えるシチュエーションがグッと増えますので、ご紹介します。
最小が1×2の縦長ボックスですが、横に倒して使うことで横長の一段の棚として使えます。
イレギュラーとは言え、横に倒すことで耐久性が著しく減少することもないので安心して使えます。
横にしたものを重ねて使えば横長の2,3段の収納に早変わり、5段と重ねれば壁面収納に変身。
さらに異なる幅のボックスを重ねることで格段で収納量に変化をつけることができオススメです。
パルプボードの素材は少し素朴すぎると感じる方は、カラーリングがおすすめ。
ホームセンターで販売されているもので着色できます。
白く塗れば、北欧風のインテリアによく合います。
お子様がいる家庭ではパステルカラーもいいですね。
自分で塗ったボックスは愛着が湧くので、使うたびに良い気分になります。
2段のボックスを2つ少し離して並べて、その上に天板を載せれば作業スペースに早変わりです。
リビングや寝室に、パソコンやミシンなどのコーナーがあるとサッと作業しやすく便利ですよね。
作業スペースは2段のボックスでできているので収納も困らず、そこで完結できるのが良いところ。
適さない場所
便利なパルプボードボックスとは言え、適さないところもあります。
例えばキッチンシンク脇や洗面所など、水分が飛びやすいところは良くないでしょう。
材料の特性上、一旦水や汚れがついてしまうとなかなか取れません。
コーヒーなどをこぼすと、シミになって完全に綺麗にすることは難しいです。
キッチンシンク脇などは、洗い物が跳ねたりする可能性があるため汚れやすく適しません。
洗面所においてもシャンプーや洗剤などこぼれてしまうとシミになって残ってしまいます。
ただ、キッチンでも洗面所も水分が飛ばないところは問題ありません。
例えばキッチンの後ろのカップボードなど。
ここであれば、収納量が多いパルプボードボックスは逆に適していますし、洗面所も洗面台の反対側の収納は狭いスペースでも収納量を保てます。
効果的な使い方
パルプボードボックスの特性、アレンジをお伝えしたところで、次は効果的な使い方を各シーンでご紹介します。
クローゼットの下の方にスペースが空き、もったいないと感じてる方は少なくないかと思います。
縦長のクローゼットは長物のコートを想定されているため、男性などでジャケットだけの季節などは下が空きがち。
そんなとき、下段にボックスを寝かせて置けば収納になります。
大きいスペースではないですが、靴下やネクタイ、下着などを十分に収納できます。
ボックスを横にしてその上に天板を乗せれば、ベンチ収納ができます。
子育てされている方には低い収納があるとオモチャの片付けを、子どもが小さい頃から教えることができますし、その上に腰掛けられると読み聞かせなどに便利です。
リビングのコーナーに少し腰掛けるところがあると、もたつきがちなリビングも間延びせず楽しい空間になり、収納もあるので常に片付いたスッキリしたリビングになりますね。
まとめ
シンプルで、万能で、それでいてお求めやすい無印パルプボードボックス。
利用する方の色に染まる収納、まさに無印らしい製品と言えます。
基本性能は高いので長く使え、一次的に使用しなくなったり、引っ越したりなどしてもどこでも転用して使えます。
布をかけたり、画鋲で側面に何か貼ったりなども材料的に可能なので、できないことが少なく、利用する方を困らせることが少ないでしょう。
あらゆるシーンに使えて、かつ洗練されている収納、それでいて価格が利用者目線の低価格。
収納選びに迷ったら、ひとまず無印パルプボードボックスを利用してみるのをおすすめします!