2018年の住みたい街ランキング(SUUMO調べ)で、埼玉県の大宮と浦和がとうとうベスト10入りを果たしました。
東京に勤務している方の「ベットタウン」というイメージの強かった埼玉が、「住みたい街」と認識されてきたことには様々な要因があります。
大宮や浦和は、都会と田舎の融合と言える住みやすい環境が整っていると、私は強く感じています。
浦和に生まれ、大宮で育った私が、それぞれの土地柄をご紹介しながら、住みたい街ランキングベスト10入りの裏側をご紹介しましょう。
そもそも住みたい街ランキングってなに?
住みたい街ランキングとは、株式会社リクルート住まいカンパニーが2010年から発表している、関東と関西の住みたい街(駅)をランキングした自治体の統計調査です。
関東圏では、東京・埼玉・千葉・神奈川・茨城に在住の20歳〜49歳の男女を対象に、インターネットのアンケート調査が行われ、その年のランキング結果が発表されています。(調査実施機関:株式会社マクロミル)
ちなみに、2018年度の1位は「横浜」でした。
この住みたい街ランキングですが、毎年上位にランクインするのは東京都や、神奈川県など、おしゃれ街で有名な土地ばかり。恵比寿や、吉祥寺、自由が丘など、埼玉に住んでいる私が電車に揺られて訪れる街ばかりです。
吉祥寺に行くということは、学生時代の私にとっては一つのステータス。
また、自由が丘の雑貨屋に行ったり、古書店に足を運んでコーヒーを飲みながら本を読むという「オシャレな」日々を過ごしていました。
そのような街が数多くある中で、大宮や浦和がランクインしたこの事実に一見すると驚きを隠せません。
ただ、「行きたい」と思う街と、「住みたい」と思う街って、違いがありませんか?
その点、大宮や浦和はそのバランスが非常に取れている街です!
大宮と浦和ってどんな街?
それでは、浦和と大宮の土地柄を簡単にご紹介していきます。
まずは大宮から。
大宮は、埼玉県さいたま市の中心部の街。
埼玉県民にとっては、「首都」みたいな場所ですね。
人口は約11万人です(平成27年度国勢調査より)。
大宮は何よりも都心へのアクセスが良いです。
東京方面へはJR京浜東北線・上野東京ラインが、池袋、新宿方面へはJR埼京線・湘南新宿ラインがそれぞれ走っており、千葉方面へは東武アーバンパークライン(東武野田線)が走っています。
私は、大宮から東京の大学、新宿の会社に通っていましたが、不便を感じたことは一度もありません。
10分に1本は電車が来ますし、都内への用事の際には、どこに出るにも大抵30分ほどで移動可能です。
それに、始発駅というのが最高です。
京浜東北線と埼京線の始発駅になるので、座っていける!これが至福です。
また、交通の便が良いだけでなく、スポーツも盛んです。
サッカーは大宮アルディージャ、野球は埼玉西武ライオンズが県営大宮球場で主催試合を開催しています。
埼玉は高校野球も熱く、160校近く出場校があります。
私は元高校球児ですが、これだけの参加校が多いのは、東京や大阪、北海道に匹敵するんです。
ですので、それだけ勝ち残るのが難しい……。
深紅の大優勝旗を2017年に持ち帰った甲子園優勝経験のある花咲徳栄高校、甲子園常連の浦和学院高校を筆頭に、毎年熱い戦いが繰り広げられています。
続いて浦和。私が生まれた街です。
こちらは埼玉県の県庁所在地です。人口は、約15万人(平成27年度国勢調査より)。
こちらも、JR京浜東北線・上野東京ライン・湘南新宿ラインの停車駅ですので、東京方面、池袋、新宿方面への利便性はピカイチです。
大宮に負けず劣らずスポーツが盛んで、浦和レッドダイヤモンズの本拠地です。
レッズファンは非常に熱烈なサポーターが多く、私が学生だった2000年代は、田中達也や永井雄一郎などのスター選手がいる頃で、みんなでレッズを応援していました。
レッズの優勝パレードの際には、中山道に集まって、声を張り上げて声援を送っていました。
浦和人は、地元愛がすごく強くて、「We are Reds」という言葉が本当に似合う街です。
大宮が選ばれるこれだけの理由
大宮に住んでいてよかった……と思うことはたくさんあります。
駅から一歩出ると毎回感じるのですが、「ホッと」するんです。
ザ・都会という空気だけではなく、ちょっと田舎っぽさを含んでいて、大宮駅西口から10分ほど歩くと氷川参道に続く緑並木が見えてきます。
そこから、大宮公園に繋がるので夏でも涼しい場所です。
東口も駅周辺は賑わっていますが、ちょっと歩くと自然豊かな住宅街。
このバランスが絶妙だなと毎回感じています。
駅周辺にはたくさんお店があるので、快適に買い物が出来ます。
ルミネで服や雑貨は一式買えますし、そごうにはLOFT、ダイエーには東急ハンズがあるので、わざわざ都内に出なくても流行りの欲しいものが揃います。
ビックカメラがそごうに併設されていて、大概の家電はそこで買えました。
西口・東口関わらずご飯屋さんが多く、どの年齢でも楽しめます。
西口側には、南銀という商店街があって、ラーメン屋さんがゴロゴロ並んでいるので、ラーメン好きの私にとっては最高な環境です!
それと、「大宮に買い物に行こう!」と別の県に住んでいる方がわざわざ思わないせいか、都内と比べてそこまで混んでいません。
なので、落ち着いて買い物や食事が出来るのも大宮が良いなと思う点です。
もちろん、ベットタウンとしての気配りにも嬉しいものがあり、池袋からの帰宅時には、池袋発大宮行の深夜バスが平日毎日運行されています。
ちょっと都内で飲みすぎて終電がない!となった時に、何度もお世話になりました。
大宮は道路整備も進んでいて、大宮駅周辺には国道17号や新大宮バイパス、産業道路といった大きな道路や、首都高速大宮線も走っていて、ドライブの際にも東京よりも道が広いので、少し心の余裕があります。
浦和が選ばれるこれだけの理由
今度は、浦和を見ていきましょう。
私は、浦和の隣の北浦和に住んでいたのですが、こちらも本当に緑豊かな街です。
敷地の中に美術館も隣接している北浦和公園や、ランニングコースが1周1km以上取れる別所沼公園、バラが咲く時期になると園内一面バラが咲く事で有名な秋ヶ瀬公園など、小学生の頃から通っていた場所が多くあります。
浦和には、浦和ロイヤルパインズホテルというホテルがあって、ここは浦和のシンボルのような場所です。
大宮や浦和でイベントがある時に著名人が泊まるホテル。
現在は、さいたま新都心にもホテルが出来たのでなかなか会う事は減りましたが、2002年の日韓W杯の頃にはブラジル代表を一目見にホテル付近に張り込みしたこともありました。
さらに、最近パワースポットという言葉が人気を博していますが、浦和にもパワースポットがあるんです。
浦和駅徒歩15分ほどにある「調神社(つきのみやじんじゃ)」。
ここは兎とゆかりのある神社で、七不思議がある神社としてにわかなブームになっています。
毎年12月12日に「十二日まち」というお祭りが催され、中山道が非常に賑やかになります。
浦和でお買い物!となれば、駅ナカのアトレが完成して今までよりも便利になりました。
また、ラーメン通には北浦和駅徒歩5分の『百歩ラーメン』がおすすめです。
中学校時代から通っているお店なのですが、とんこつベースのスープに麺が絡んでこれはもう絶品!
今でも、地元に帰る時には必ず通う思い出の味です。
また、北浦和駅西口の『眠眠餃子』も最高です。
安くてボリューム感がある餃子、小さい頃は餃子だけだったのですが、大人になってからビールと合わせると最強タッグでした。
小さな街ですが、おすすめスポットはたくさんあります。
これからの大宮と浦和
大宮も浦和も、昔よりも格段にマンションやビルが増えました。
昔からの景色は変わらずありますが、住み心地は増しているな、と感じます。
どちらも、私にとっては大事な地元と言える場所です。
大宮に住んでると告げると、「あそこ、便利だよね〜」と言われる事が以前よりも増えました。
それだけ知名度が上がっているんだなと感じますし、そんな場所を地元と言えるっていうのはすごく嬉しいなと感じていますし、おすすめの場所です。
これからさらに発展していくであろう2つの街、住むなら、今が狙い目だと思います。