はじめまして。
株式会社ニットの小澤美佳です。
私は2008年に株式会社リクルートキャリア入社し、採用、評価、育成、組織風土醸成など幅広くHR業務に携わっていました。また、リクナビ副編集長として数多くの大学でキャリア・就職支援の講演もしており、HR領域全般に対しての知識・経験があります。
2019年より現在働いている株式会社ニットに入社し、カスタマーサクセスから営業を経て、現在、広報に従事する傍ら、オンラインでのセミナー講師やイベントのファシリテーターも行っています。
私が働いている株式会社ニットは、昨今のコロナ禍よりもずっと前、創立当時から完全フルリモートを前提としたマネジメントを実施しており、実際現在は400名のリモートワーカーが在籍しています。
新型コロナウィルスの感染拡大により、多くの人の働き方が急激に変わり、「リモートワーク」「テレワーク」「在宅勤務」という言葉が普及しました。
ある調査(※)では新型コロナウィルス発生後にリモートワーク(テレワーク)を実施した企業は約64パーセントにもなるそうです。
1月に同調査を実施した際は約25%の実施率だったので、約40%近くも増加したことになります。
(※)参考:https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1269566.html
しかし、まだまだ「リモートワークでの働き方がよくわからない」という方も多いと思います。
そこで今回、リモートワークのプロ集団であるニットの社員たちがどのように働き、どのような人生を送っているのかを大公開したいと思います。
また、お客様からよくお問い合わせいただく「オンラインでのコミュニケーションのお悩み」についても、解決のヒントを具体例を交えてお伝えします。
私、小澤のリモートワーク生活
リモートワークをはじめてみて、みなさんどのような生活をされていますか。
今回はとある私の1日のスケジュールを公開したいと思います。
小澤の1日のスケジュール
私はリモートワークを中心に仕事をしていますが、新規事業の開発や未来を語るブレストなど出社をした方が生産性が上がる場合があります。
そのため、その日の予定に合わせて、出社をしたり、在宅ワークをしたり、三密を避けながらも気分転換にカフェや図書館で仕事をしたりと、出社・リモートワークをMIXしています。
コロナ禍より前は、2カ月に1回は2週間の海外旅行へ出かけて、旅をしながら働いていたりもしていました。
ニットには、出社義務がありません。
世界中にメンバーがいるので、物理的に出社できない社員も多く、出社できる社員も、何時に出社するという義務はありません。
そのため、リモートワークの日は、特に「仕事モード」を意識するようにしています。
皆さんも「リモートワークをしていると、どうしても仕事への気持ちの切り替えが難しいなぁ」と思うことはありますよね。
私は仕事スイッチをオンにするために、下記のルールを自分に設けています。
~仕事スイッチをONにする3つの自分ルール~
1.リモートワークを始める時はコーヒー淹れる
2.必ず化粧する(顔色が良く見えるように、手持ちライトをつける)
3.ZOOMのバーチャル背景はミーティングの目的に応じて使い分ける
どこでも気軽に持ち歩けるよう軽いノートPCを選ぶなど、仕事しやすい環境をアイテムから整えています。
その他、在宅で仕事をするうえでのメイクや洋服の選び方などは、noteにまとめているのでぜひご参照ください。
全社員リモートワークは本当に可能なのか。
結論、「全社員リモートワーク勤務」可能です。
もちろん全員がリモートワークをし、その状態を維持する簡単なことではありません。
今現在も、ニットは組織活性化・業績向上など常に試行錯誤しながら全社員リモートワークという働き方を作っています。
冒頭からお伝えしている通り、ニットには世界中にメンバーがいます。
エルサレムで仕事をしている人事担当、農業もしている鳥取の事業開発担当、365日ホテル生活をしているアドレスホッパーの営業担当、多拠点生活をしているコミュニティ担当……などなど、ニットの社員は生き方も働き方もさまざまです。
では、どのように普段コミュニケーションをとっているのか。
主なツールはチャットワークやZoomがメインです。
コミュニティ作りやオンラインイベントを定期的に企画し、物理的に離れていても心の距離が近くなる仕組み作りを常にしています。
今春、世の中ではお花見が規制されている中、バーチャル背景を桜の風景にし、私たちは「オンライン花見」を企画しました。
このように仕事を円滑にすすめるための信頼関係を日頃から作ることで、成果を発揮できるリモートワーク集団を構築しています。
上記以外にも多様な働き方をしているメンバーの様子は、別途noteでご覧ください。
リモートワーク時代こそ、テキストコミュニケーションの力を磨くべし!
リモートワークでは必然的にテキストコミュニケーションが多くなります。
しかし、テキストだけで相手に伝えるのは難しく、誤って伝わらないようにしないと、エビデンスが残ってしまうので、使う言葉は慎重に選びたいですよね。
そこで今回は、皆さんに下記をお伝えします!
~今からできるテキストコミュニケーションのコツ3選~
◆語尾に一言追加する
BAD例:了解
GOOD例:了解!ありがとう!、了解(^^)、了解です~♪♪
このように、ただ「了解」と言われても、「非常にすばらしい」のか「可もなく不可もなく」のかなど、どれくらいの温度感なのか伝わりにくいですよね。
語尾のちょっとした一工夫があるかどうかで、受け取り手の印象が全く違います。関係性が築けていない場合は、普段より一言、プラスして褒めましょう!
◆褒めてから、指摘する
BAD例:●●の数字おかしいから、直しておいて
GOOD例:××さんの▲▲の仕事、すごく良かったね!ありがとう!それで、●●の数字なんだけど、ズレていると思うので、見直しておいてもらえるかな?
テキストメッセージで指摘だけすると、攻撃的に映り、心理的安全性がなくなります。指摘したい時ほど、「褒める部分を褒めてから、指摘する」ということを大事にしましょう。
◆カモをつける
BAD例:報告書の数字、間違っています。
GOOD例:報告書の数字、間違っているかも。
何か指摘をする時に、語尾に「カモ」を付けるだけで、文章がとても柔らかくなります。
これは一番実践しやすい方法だと思います。
その他のテキストコミュニケーションについても、noteにまとめていますのでご覧ください。
私たちニットは「未来を自分で選択できる社会をつくる」をビジョンに掲げています。
今回の記事が皆さんにとって少しでも何か選択のヒントになれば幸いです。
文:株式会社ニット 小澤美佳
2008年に株式会社リクルート入社。中途採用領域の営業、営業マネージャーを経て、リクナビ副編集長として数多くの大学で、キャリア・就職支援の講演を実施。採用、評価、育成、組織風土醸成など幅広くHR業務に従事。2018年 中米ベリーズへ移住し、現地で観光業の会社を起業。2019年にニットに入社し、カスタマーサクセス→人事→営業を経て、現在、広報に従事する傍ら、オンラインでのセミナー講師やイベントのファシリテーターを実施。副業で嘉悦大学の大学講師。キャリアや就職などに関する授業を担当。
Twitterアカウントは13,000人以上のフォロワーがおり、オンラインファシリテーターとしての実績も多数あり。
Twitter:https://twitter.com/mica823
note:https://note.com/micakozawa