個性派&実力派揃いのラーメン店が軒を連ねる、埼玉県川口市。
じつは埼玉県内屈指のラーメン激戦区でもあるこの地で、特に際立っていると感じるトレンドのラーメン店を5軒紹介します。
1.高級志向ラーメン。隠れ家的なスタイルの川口随一の人気店『らーめん かねかつ』 (川口駅)
川口駅西口から徒歩12分程の「らーめん かねかつ」。
こちら隠れ家のような店構えですが、川口でも屈指の人気ラーメン店なのです。
車の方はお店に駐車場はありませんので、付近のコインパーキングをご利用下さいね。
店内はたったの5席.隠れ家的なスタイルのらーめん店
「らーめん かねかつ」は、なんと10時オープン。
しかし10時台に行っても満席、外で待つことが多いです。
店の外にはありがたいことに冷たいお水が。夏場の暑さの中の待ち時間もなんとか凌げそうです。
待っていると、次の入店の順番くらいのタイミングで突然店の窓から店主が顔を出し、注文を聞かれます。
その為、それまでには外のメニュー表を見て、注文を決めておきましょう。
入店すると、なんと店内はカウンター5席のみ。想像以上に狭い。
着席後、比較的すぐに提供です。
らーめん大盛 得肉三昧 1,800円 (1,000円+100円(大盛)+700円(得肉三昧))
スープはコクが深く研ぎ澄まされています。
鶏ガラベースの出汁も巧妙に溶け込んで、醤油のキレも絶妙です。これは美味しすぎてついつい飲み干してしまいます。
麺はもちもちとしたちぢれ麺がたまらないのです。
得肉三昧が上質すぎる件
トッピング「得肉三昧」は、
・ほろほろ鳥のむね肉
・ほろほろ鳥のもも肉
・イベリコ豚の肩ロース
の肉三種。
もはやラーメンのトッピングの域ではない、高級レストランで美味しいワインと共に頂くような、エレガントで、スタイリッシュで、ハイクオリティなもの。
特にイベリコ豚の肩ロースは、赤身肉の旨味をじっくりと感じ、まるでミディアムレアの高級ステーキを食べているような感覚でした。
なんだか贅沢気分。お高いレストランで美味しい料理に出会ったかのような満足感に浸りました。
納得の川口随一の人気ラーメン店です。
~営業情報~
【店舗名】
らーめん かねかつ
【営業時間】
10時~15時(食材なくなり次第終了)
【定休日】
金曜日
【住所】
〒332-0023
埼玉県川口市飯塚2-14-23
2.夏バテ防止にもぴったり!? 塩そば×ひつまぶしの贅沢コラボ『自家製麺 竜葵』 (川口駅)
川口駅東口から徒歩4分程にある「自家製麺 竜葵(ほおずき)」。
お店に駐車場はありませんので、お車の方は近くのコインパーキングをご利用ください。
外観からしてこだわりを感じます。入店すると、店内カウンター10席程。なんと席ごとにパーテーションがあり、除菌アルコールも各席に配備されています。
コロナ対策もバッチリです。
驚く程お得な平日限定のひつまぶしセット
食券制です。
ここでおすすめなのが平日昼タイム限定のランチ 塩そば・ひつまぶしセット(1,100円)。
これが驚く程にお得なのです。
なんと、塩そばそのものだけでも高クオリティなのに、ひつまぶしもついて、しかも塩そばのスープをひつまぶしにかけ、お茶漬け風にして頂ける、なんとも至れり尽くせりなセットなのです。
これ程に贅沢な内容で1,100円というのだから凄い。
筆者は毎回、これを目当てに平日のランチタイムを狙います。
まずはひつまぶしの登場です。
美味しそうなひつまぶし。塩そばが来る前に食べたくなっちゃいますが、ここはぐっと我慢。
そしてその後、真打ち塩そばの登場です。
塩そばのスープは透き通り、黄金色に輝いて、煌びやかで美しい見栄え。
筆者はあっさりだけでなく、塩スープのしょっぱさを感じられる塩そばが好きなのですが、まさにそれに応えてくれています。夏場の塩分補給にもgood。
鶏ガラの出汁も効いて、永遠に飲んでいたくなる本当に美味しいスープです。
麺は細麺。茹で具合は少しかため。
やっぱり塩そばなら、細麺でゆで具合はかためがベストマッチですよね。
チャーシューは豚と鶏が1枚ずつ。これがまた絶品で、たまらなく美味しいのです。
残った塩そばのスープはひつまぶしにかけてお茶漬け風に
ここで、ひつまぶしセットの楽しみ方を紹介します…!
①まずはひつまぶしをそのまま一口。
②お好みの薬味を加えてもう一口。
③最後は卓上のぶぶあられを加え、残った塩そばのスープをかけて、お茶漬けで。
塩そばとひつまぶしのセットなんて、なんとも贅沢…。
夏バテ防止にもぴったりなコラボレーションですよね。
「自家製麺 竜葵」の塩そばとひつまぶしで、この暑い夏を乗り越えましょう!
~営業情報~
【店舗名】
自家製麺 竜葵(ほおずき)
【営業時間】
平日・土:11:00~16:00、18:00~23:00
日・祝:11:00~16:00、18:00~21:00
【定休日】
年中無休 ※臨時休業日あり
【住所】
〒332-0017
埼玉県川口市栄町3-5-15
3.知る人ぞ知る名店。一見怖い店主のつくる絶品まぜそばにリピーター続出『渓』 (川口駅)
「渓」は川口駅東口から徒歩7分程。SL・青葉通り沿いにあります。
お店に向かう時は、お店はどこかとよく見渡しながら行きましょう。でないと、見つからずスルーしてしまうかもしれません。(筆者も初めての来店時は一度スルーしました)
なぜなら、お店には暖簾がかかっているわけでもなく、ラーメン店とは到底思えない外観をしているから。
どうやら、前はスナック業態であった店舗の居抜きでラーメン店を開いたみたいですよ。
ちなみに、お店に駐車場はありません。
一見さんは緊張するかも? 入店してからの流れは知っておきたい。
正直入りにくいなぁなんて思いながら入店すると、カウンター6席程の、いかにもなラーメン屋の店内が現れます。(ラーメン店なので当たり前ですが、外観からは想像がつかないです)
「渓」も川口の人気店、店内には思った以上にお客さんがいることが多いです。
店主が一人で切り盛りしています。
食券機は壊れているとのことで、注文制になっています。
入店したら、食券機に書いてあるメニューを見て、注文を決めておきましょう。
店主から注文を聞かれたら、すぐに注文内容を発声するのが流れです。注意点は、渓の普通盛は、一般的な大盛くらいの量であることです。
場合によっては、店主から「もしかして初めてですか?」と量について説明を受けるかもしれません。
一般的な量を食べたい方は、小を注文しましょう。
着席したら、お金はカウンターの上に置きましょう。
また、1000円札は問題ないですが、5000円札や10000円札は避けた方が良さそうです。
必ず1000円札か小銭を用意しておきましょう。
ここまで、初めての人には結構ハードル高く感じますよね。実際、初めての入店は緊張します。
一見、無愛想に見える店主も、「渓」の名物であるのです。
そんなちょっぴり怖い店主ですが、子供連れのお客さんに、「普通だと量が多いよ」や、「これは辛いから気をつけて」など、丁寧かつある意味フレンドリーに教えていたシーンも見受けられたので、きっと優しい方なのだと思いますです。
ひと口すすって「美味っ!!」やみつきになること間違いなしの絶品まぜそば
さて、席に座るとおよそ5~10分程で提供されます。
まぜそばにしては汁(タレ)が多いのが「渓」の特徴です。
生卵を割って、全体をかき混ぜてから、いただきます。
初めて食べた時のひと口目は、「美味っ!!」と本当に感動しました。
濃厚な魚介豚骨にピリ辛アクセントなタレが、かためな太麺によく絡んで、美味しい。
塩気のパンチ力ももの申し分ないです。
非常に筆者好み。濃い味つけが好きな方にはたまらないですよ。
濃厚でちょっぴり辛いまぜそばを頂いて、夏の暑さの中、素敵に汗をかけること間違いありません。
ちなみに、卓上には玉ねぎのトッピングがあり、使ったら最後にカウンターの上の皿に、50円を入れる制度の様です。
食べ終わったらカウンター上に食器を上げて、ご馳走様。
まぜそばとつけ麺は本当に絶品。やみつきになります。ぜひ常連客となって、完全攻略を目指したいですね。
~営業情報~
【店舗名】
渓
【営業時間】
平日・土:11:30~14:00、17:30~材料切れまで(目安20:00~21:00頃)
日・祝:11:30~材料切れまで(目安15:00~16:00頃)
【定休日】
月曜日 ※祝日は営業、翌日が振替休み
【住所】
〒332-0016
埼玉県川口市幸町3-6-5
4.こってりが苦手な人にはこちら! 優しく上品ならぁめんを『麺処 有彩』(西川口駅)
続いては、「麺処 有彩」。西川口駅西口より徒歩2分の駅近にあります。
駐車場はありませんので、お車の方は近くのコインパーキングを利用しましょう。
「麺処 有彩」もかなりの人気店。お昼タイムのL.O.ギリギリに行っても、店の外にまで並んでいることも多いです。
あっさり志向の方へ特におすすめ
入店すると綺麗で清潔な店内、接客も丁寧な印象です。
食券制で、それぞれ、
・あっさりのらぁめん(醤油・塩)、
・こってりの豚骨鶏魚介つけめん、
・あっさりの昆布水つけ麺(醤油・塩)
の3部門に分かれています。
このうち2部門はあっさり系に分類するもので、あっさりが好きな方にも嬉しいラインナップです。
また、初めての方にはあっさりの「醤油らぁめん」が看板メニューとのことなので、まずは「醤油らぁめん」からいってみるのがオススメです。
「特製醤油らぁめん」は、チャーシュー+2枚、のり+1枚、味玉付きと、トッピングが豪華になります。
せっかくの人気店なので、特製を注文したくなりますよね。
らぁめんの麺のグラムですが、並盛りは140g、中盛りは180g、大盛りは230g。
いずれも一般的な量です。並盛りだと少なく感じる方もいるかもしれません。
優しく上品ならぁめん。すすり心地の良いちぢれ麺がポイント
さあいただいてみると、スープは塩気も薄めであっさり優しく上品。
麺はちぢれ麺がなんとも美味しく、すすり心地がたまりません。
「特製醤油らぁめん」のトッピングにはローストポークとチャーシューが。ローストポークは典雅な仕上がりで、チャーシューは柔らかく絶妙に脂がのってとろけます。
あっさり上品なスープとの相性も抜群です。
味玉も巧みな半熟の出来。トッピングも全てが卓抜としていて、本当にハイレベル。
あっさり系ですが、満足感は充分に満たされます。
~営業情報~
【店舗名】
麺処 有彩(ありさ)
【営業時間】
火・水・金:11:30~14:00(L.O.)、18:00~22:00(L.O.)
木・土・日・祝:11:30~15:00(L.O.)
【定休日】
月曜日 ※臨時休業日あり
【住所】
〒332-0021
埼玉県川口市西川口1-8-5
5. 県内屈指の人気を誇る二郎インスパイア系ラーメン店『麺屋 桐龍』(東川口駅)
最後は、東川口駅南口から徒歩20分程の場所にある「麺屋 桐龍」。
埼玉高速鉄道の戸塚安行駅の方が若干近く、戸塚安行駅からは徒歩18分程の位置にあります。
決して駅からの立地は良いとは言えません。暑いこの時期、駅から徒歩で行くには少しきつい距離ですよね。
そんな時は路線バスを活用しましょう。
東川口駅からは、国際興業バス・西川04 西川口駅東口行、もしくは、東川84 鳩ケ谷車庫行のどちらかに乗車し、戸塚東三丁目バス停で下車すると、「麺屋 桐龍」のほど近くです。
車でアクセスしたい方も安心なことに、お店のすぐ近くのスーパー「コモディイイダ東川口店」が提携駐車場になっており、こちらに停めて問題ないそうです。
お店に到着すると、黒烏龍茶が充実した自動販売機が店先にあります。
こちら店内への持ち込みOKなので、がっつりラーメンを頂く前の胃の保護と健康の為に、入店前に買うのも良いかもしれません。
二郎系にはルールがつきもの。訪問前にお店のルールや量についてまず確認しましょう。
さて、二郎インスパイア系のラーメン店に行くときに事前にチェックしておきたいのは、入店のルール。
ここでは、コロナ禍の最新のルールを紹介いたしますので、気になる方は念入りにチェックを。
まずお店に着いたら、すぐに店前の行列に並ぶのではなく、店内の食券機で食券を購入しましょう。
店に入る時、扉は開けっ放しにしないように注意してくださいね。
食券機では、らーめんとまぜそばがあります。
らーめんの場合は、「ミニ」と「らーめん」のみの表記のボタンがそれぞれあります。
ここでは、「らーめん」のみの表記の方が、いわゆる二郎系の「小らーめん」の事の様です。
二郎系をご存知でない方向けに説明しますと、「小らーめん」は一般的なラーメン店でいう大盛~特盛くらいの量があります。例え間違えても初心者の方は「小らーめん」以上の「大らーめん」などは頼まないようにしましょう。絶対に食べきれません。
胃袋の大きい方やあぶらの多いらーめんが得意な方は、「小らーめん」でも大丈夫かと思います。
女性や初めての方は、「ミニらーめん」の注文にするのが無難ですよ。
また、おすすめなのが、生卵の券をプラスで購入することです。
こちらはもしかしたら後に救世主として、救ってくれるかもしれません。
食券を購入したら、速やかにお店の外に出て、行列の最後尾に並びましょう。
並ぶ順番も間違えないように、足元に矢印が描かれていますので、それで並びの順番を確認して、最後尾の位置を間違えないように注意しましょう。
また、足元の赤いマークに並ぶように、ソーシャルディスタンスがお店から指示されています。
そして次の入店の順番が来ても、お店から指示が入るまでは、店内に入らないようにしましょう。
そのうち、外のスピーカーからお入りくださいと放送があります。
すると入店ができます。入店すると、少し奥に入ったスペースにまた赤い足元マークがありますので、店内でも順番に足元マークの上で待つようにしましょう。
そして、店の壁にトッピング記入シートがあります。
片面がらーめん用、もう片面がまぜそば用になっていますので、自身が注文した方へトッピングを記入します。
初めての方はこちらがオススメとシートには丁寧に記載されていますので、基本的にはそのオススメに従うのが無難かと思います。
特にあぶらのトッピングは、得意な人でないと重く感じてしまう可能性があるので慎重に選びましょう。
野菜のトッピングも、増しにすると量が半端なくなりますので注意ですが、基本であれば問題ないと思います。
らーめんの場合、野菜・にんにく・あぶらの3つの記入が終わったら、食券と記入し終えたトッピングシートを手に準備して、もうしばし待ちましょう。
待っていると突然、「食券見せて下さい。」とスタッフから声をかけられます。
そしたらすぐに食券だけを高く掲げてスタッフへ見せる必要があるので、食券は手に持ったまま待ちましょう。
もし、「麺かため」などの麺の茹で具合に関する希望を伝える時は、このタイミングです。
特に希望がなければ、そのまま食券を掲げましょう。
そしてついに着席の順番。「次の方、何番の席に。」と呼ばれますので、指示された席にかけて待ちましょう。
店内はカウンター15席。テーブル席はありません。グループの場合も分かれる可能性があります。
食券とトッピングシートは風で飛んでしまうため、カウンターの上には置かないで手に持ったままでと指示されますので、着席後も手に持ったまま待ちます。
順番にスタッフの方が食券を預かっていくので、スタッフに声かけされたら食券とトッピングシートを渡します。
あとは、らーめんの着丼を待つのみです。
緊張をほぐして、リラックスして、この後のらーめんとの「闘い」に備え、待ちましょう。
※上記情報は現在のコロナ禍におけるお店の対応方法に準じております。今後の情勢に応じて上記の情報から変動する場合がございますので、あらかじめご了承下さい。最新情報はお店の公式TwitterもしくはHPをご確認下さい。
どっしり!極太ちぢれ麺とパンチの効いたスープ、これぞ二郎インスパイア系。
そして、ついに着丼!
カウンターの上に提供されますので、気を付けて自身のテーブルまでおろしましょう。
卓上の調味料の中には醤油タレもあります。いわゆる「からめ」トッピングにあたるものがこの卓上の醤油タレになるので、野菜に濃い味が欲しければ、この卓上の「醤油タレ」をお好みでかけていただくのがオススメです。
筆者は「桐龍」に行くときは、朝から何も食べずお腹をとても空かせて行くので、着丼の時は極限に旨そうに見えるのです(実際に旨いのですが)
また、二郎系ファンの中では、こんなワザもあります。
そう、「天地返し」。
麺を下から持ち上げて、野菜等のトッピングとの位置を表裏逆にするのです。
さて、強引かつ大胆に食らってみると、
これ程にも旨いものがあるのか・・・!!と。
スープは、醤油感キレッキレの直球ストレートの後、動物系の旨みがガツンとダイレクトに襲いかかり、身体に悪いと思いながらも手を止められない。
麺はごわっとした極太ちぢれ麺で、これぞ「桐龍」の自家製麺。まさに「桐龍」らしさを物語っていて、すさまじい勢いでがっついていける。チャーシューもほろっとしていて、この脂身がたまらないのです。
そして、ここで生卵を。
生卵はどうするかというと…。
すきやきのように、溶いた卵に麺を浸けて、いただくのです。
これが良いアクセントになって、飽きを来させない工夫にもなるのでオススメです。
筆者はいつも、量が多いのでいつも心配ながらに食べ始めますが、あっという間に完食。
最後は食器をカウンターの上に上げて、カウンター上の台ふきで自身のテーブルを拭いて、忘れ物がないか確認して、「ご馳走様」の声と共にすみやかに退店できればスマートですよ。
~営業情報~
【店舗名】
麺屋 桐龍
【営業時間】
平日:11:15~22:00
土日祝:11:15~16:00
【定休日】
年中無休 ※臨時休業日あり
【住所】
〒333-0811
埼玉県川口市戸塚3-36-18
※掲載した店舗はいずれも、コロナ禍の影響で営業時間などが異なる場合がございます。
お出かけ前に最新情報をご確認ください。
文:たなけん(20代男性、生まれ育ちは埼玉県、さいたま市在住フリーライター)