埼玉県さいたま市の浦和。

県庁所在地でもあり、旧浦和市のときから首都圏では比較的広く知られてきた場所です。

毎年恒例である、リクルート住まいカンパニー(東京都港区)が発表した2018年の「住みたい街ランキング関東版」で、その浦和がなんと10位に輝き、調査開始以来はじめてのTOP10入りを果たしました!

https://www.recruit-sumai.co.jp/press/2018/02/sumitai-kanto-2018.html

 

浦和は年々、住みやすい街として広く認識されるようになっており、着々と住みたい街としての人気が上昇しています。

なぜいま、浦和の人気がこれほどまでに上昇しているのでしょうか?

すでに浦和に10年以上に渡って住んでおり、浦和が人気になる以前から浦和のことを熟知してきた筆者が、その魅力をご紹介します!

 

浦和は都心からのアクセスが超便利!

浦和駅

 

浦和は以前から都心からほど近くアクセスが便利な街でしたが、5年前の2013年の3月に、高架化工事と合わせてホームが作られたことによって湘南新宿ラインが停車するようになりました。

また、2015年3月には、これまで上野止まりであった宇都宮線および高崎線の列車が、上野東京ラインが開通しました。

それによって、上野から先の東京駅方面まで直通運転が可能となりました。

 

東京の主要な駅まで1本で行けるようになったことで、飛躍的に浦和駅の利便性が向上したと言えます。

 

浦和駅からおよそ7分で東京23区にある赤羽駅まで行くことができます。

また、浦和駅〜東京駅までの所要時間はおよそ25分。

浦和駅〜新宿駅までの所要時間も、同様におよそ25分となっており、非常にアクセスが便利なことがわかります。

 

 

浦和は住むにはコストパフォーマンスが良い

コストパフォーマンス

 

浦和は都心よりも家賃相場が比較的安く、住むにはコストパフォーマンスの良い場所と言えます。

上野東京ラインの開通によって土地価格は上昇傾向ですが、それでも都内と比べると格段に安く上がります。

 

不動産・住宅情報サイト大手のライフルホームズ(LIFULL HOME’s)が発表している家賃相場は以下のようになっています。

 

【浦和駅周辺の家賃相場】

1LDK  108,000円(2018年7月現在)

2LDK  134,500円(2018年7月現在)

 

長年住みたい街として人気が高い、東京都武蔵野市の吉祥寺駅周辺の家賃相場は1LDK 143,200円(2018年7月現在)で、2LDKが188,500円(2018年7月現在)と、平均相場が浦和駅周辺よりも4万円ほど高くなっています。

 

また、浦和駅と同じ都心に近い郊外の人気スポットで、東京駅や新宿駅までのアクセスがおよそ30分の横浜駅(神奈川県横浜市)の家賃相場は、1LDKが144,700円(2018年7月現在)、2LDKが196,100円(2018年7月現在)となっており、こちらも平均相場が浦和駅より4〜5万円高いです。

 

こうして比較すると、浦和駅は以前から郊外の住みやすい街として人気がある吉祥寺や横浜といった街よりも、アクセスの時間的利便性はそれほど変わらないにも関わらず、平均家賃相場が安いことがわかります。

 

さらに、浦和駅周辺には比較的リーズナブルな外食チェーンや居酒屋が充実しています。

特に、駅の西口周辺は昔から大衆向けの居酒屋が多く、都心の会社に勤めるサラリーマンや、周辺で働く人たちで賑わっています。

また、再開発が進んだこともあって、有名な外食チェーンも以前と比べて増えました。

 

飲み歩きができる点では、都心と遜色がないほど選択肢が多く、価格帯の低いお店が充実している浦和駅周辺はオススメですね。

 

ショッピングも充実

ショッピング

 

浦和のショッピングと言えば、西口すぐの「伊勢丹」や「コルソ」が以前は盛んでした。

一方で、東口は以前はショッピングに関してはほとんど充実しておらず、大宮にだいぶ劣っている印象でした。

 

しかし、2005年頃から始まった浦和駅東口開発事業の一環で、2007年に「浦和パルコ」がオープンすると、東口もショッピングの場所として賑わうようになります。

パルコ内に若者向けのアパレルショップや、スターバックスができたことにより、多くの若い女性やカップル、家族連れも集うようになりました。

2015年には駅高架下に「アトレ浦和」もオープンしました。

 

こうしたことが浦和の人気が年々高まっている一つの要因にもなっているといえるでしょう。

ショッピングができるお店の充実は、住みやすさに直結します。

 

落ち着いていて、暮らしやすい街

子どものおもちゃ

 

実際、浦和に住んでいると、都心からわずか30分の場所であるにもかかわらず、とても落ち着きのある街だと感じます。

もちろん駅前は多少賑やかですが、それでも都心ほど人混みがあるわけでもなく、大通りから外れればとても静か。

 

大宮駅周辺と比べても、浦和の落ち着き具合は顕著です。

個人的には大宮駅は常に人で賑わい、がやがやしている印象です……。

 

少し駅から離れれば、閑静な住宅街となり、早朝や深夜に外を歩いている人の数はまばらです。

私自身、浦和に10年以上に渡って住んでいますが、騒音の問題を感じたことは記憶にないほどです。

都心からほど近いにも関わらず、落ち着いた街である浦和は、子育て世帯にもおすすめです。

 

浦和は「教育」の街

学校の教室

 

浦和は昔から文教都市として栄えてきました。

 

歴史を遡ると、浦和には関東大震災以後に多くの芸術家や詩人がこぞって移住した過去があり、「鎌倉文士に浦和画家」として文学者の多い鎌倉と並んで、文教都市として発展してきた歴史があります。

彼らが残した作品は市内の美術館等で見ることができるので、芸術に関心が高い人にとっても浦和は住むのに適した街といえるでしょう。

 

また、さいたま市になる以前の旧浦和市の時から市役所のほか県庁も集う行政都市として栄え、また県内屈指の名門である県立浦和高校や、同じく県内屈指の名門女子高である浦和第一女子高校など、進学校が多く存在する街として栄えてきました。

こうした背景もあって、近年浦和は子どもの教育という観点でも注目されています。

 

実際に住宅地の世帯統計を調べると、浦和(さいたま市浦和区)は県内でも大卒出身者率の割合が43%と県内で最も高く、県内2位のさいたま市中央区と比べても6%以上の差が開いていてダントツとなっています。

同時に世帯年収平均もさいたま市浦和区の場合は768万円となり、学歴に加えて年収も県内トップです。

 

世帯平均年収が高いことは、親が子どもに対し教育の投資をしやすいということを意味します。

実際に、浦和在住者は子どもに対し中学受験を挑戦させる家庭が多い印象です。

もし、中学校から都内へ通学することになったとしても、都心までのアクセスも良いのでそれほど心配する必要もないでしょう。

 

 

浦和は、今後ますます注目される場所になると私は考えています。

ぜひみなさんも浦和という街に興味を持ったなら、ぜひ一度現地に確かめに来てください。