じつは埼玉は、香川に次ぐ第二のうどん県なんです。

参照:https://www.pref.saitama.lg.jp/a0301/saitamakennomiryoku/zimannbanasi.html

 

埼玉っ子にはおなじみのソウルフードが、武蔵野うどんです。

武蔵野うどんファンを増やすべく、県内の中でも激戦区の大宮周辺にて、筆者イチオシの武蔵野うどん店を紹介します。

 

1)行列必至!うどん好きなら一度は行きたい超名店『藤店うどん』

「藤店うどん」は「ふじだなうどん」と読みます。店の前には20台程収容する駐車場があるため、車での来店も安心です。

公共交通機関利用の場合は、大宮駅西口4のりばから出る、路線バス(大23)西遊馬行、もしくは(大22)川越グリーンパーク行に乗車し10~15分程、三橋六丁目で下車、するとバス停のすぐ近く、「藤店うどん」に到着です。

 

 

店の入り口には多くの人、人、人。超人気店。

県内でも屈指の人気店で、遠方からも多くの人が訪れます。

 

 

お昼時にもなると、お店の外まで入店待ちの人が溢れかえります。

店に到着したら、店の入口に名前や人数を記帳する所があるので、記帳して、店の入口付近で待ちます。

お店の人が名前を呼びあげて呼ばれたら入店できるので、それまでしばし待ちましょう。

 

ちなみに筆者の感覚ですが、自分よりも前に10組くらい待ちができていても、思ったよりも回転が早く、15~20分くらいで呼ばれることが多いです。

結構待つと思っても、お店からは遠く離れないようにしましょう。

 

店内は全部で75席程。カウンター席、テーブル席、お座席もあります。

基本的にお店の人に指定された場所に座ることになります。

例えば2名での来店の場合、混雑時は、4名テーブル席に相席となることもあります。

子供連れの入店も基本的に問題ありませんが、12~13時台は特に混雑するので、できれば10~11時台前半のお昼前に行くことをおすすめします。

 

 

大を注文するときは覚悟。なんと・・・。

注文はお店の人に声かけします。

看板メニューは、おしながきにも「☆当店一番人気」とある「肉汁うどん」です。

(並)は680円、(中)は880円、(大)は1,080円とあります。

 

ここで注意なのは、安易に(大)を注文しないこと。

普通のうどんやそばの大盛の感覚でいくと大変なことになるかもしれません。

(並)350g

(中)650g

(大)880g なのです。

 

(大)880gは、筆者(20代男性)がお腹すかせてから食べても、後半は苦しくなってくるレベル。

(大)を注文する時はしっかり自身の胃袋の余裕を確かめてから、注文するようにしましょう。

 

 

もちろん量だけではない、これぞ王道の武蔵野うどん。

肉汁うどん特盛1,080円+天ぷら

 

肝心のうどんの味は、やはりこれぞ王道といったもの。

うどんの麺は表面つるっと、内側は弾力があり、歯ごたえも十分。肉汁うどんの場合は、豚肉やネギのたくさん入ったアツアツのつけ汁につけていただきます。

うどん好きならハマる方も多いはずです!

 

ちなみにさっぱりいただきたいという方には、「きのこ汁うどん」がおすすめです。

肉汁うどんとの違いは、つけ汁。

「きのこ汁」は、しいたけ、えのき、長ネギなどが入っており、田舎うどんを感じさせるさっぱりなつけ汁でいただけます。

 

そのほか、えび天(200円)や野菜天盛(220円)、かき揚げ(110円)など、単品メニューも豊富です。

揚げたてかどうかはその日次第、揚げたてがくればラッキー。うどんの合間に、揚げたての天ぷらが最高です!

 

~店情報~

【店舗名】

藤店うどん

【営業時間】

10:00~15:00

※営業時間は変更となる場合があります。

【定休日】

日曜・祝日

※変更となる場合もございます。(臨時定休日などあり)

※2020年6月の全土曜日は臨時休業。

7月以降の土曜日の営業状況は来訪前にお確かめください。

【住所】

〒331-0052

埼玉県さいたま市西区三橋6-14-7

 

 

イチオシ!店主の情熱を感じる、かみごたえのあるごわごわなうどん『駕籠休み』

 

次に紹介するのは、「駕籠休み」。

大宮とさいたま新都心のちょうど中間辺り、吉敷3丁目の氷川参道近くにあります。

公共交通機関で行く場合は、大宮駅東口の路線バス3のりば(大43)天沼循環バスに乗り、吉敷三丁目バス停で下車。

バス停からお店まではすぐ(大宮駅東口からも徒歩で約15分です)

 

 

朝10時からオープン。お昼時の行列を避けたければ、朝ごはんを抜いて10時台を狙うべし!

 

なんと「駕籠休み」は朝10時オープン。

お昼時は行列となるお店なので、常連さんはまだ空いている朝10時台を狙っていくことが多いです。

午後3時までの営業時間にはなっていますが、手打ちのうどんも売切れ次第終了になるため、やはり早い時間であれば確実です。

 

店内の席数は、4名テーブルが6つ程と、中央にカウンター10席程。

子供連れも問題ありません。

しかしお昼の混雑時間帯は、特にこれからの夏場の時期、外での行列に並ぶことも考えると、避けた方が良いでしょう。

少し余談ですが、タイミングが合えば熱烈なインパクトを持つ、名物店主がいらっしゃいますよ。

 

注文は店員さんへ。最近は配膳がセルフサービスになった様子です。

注文後、各席にある席番号が呼ばれたら、取りに行き、食べ終わった後も食器は返却に行きましょう。

 

 

極太!ごわごわ食感のうどん

 

メニューはこんな感じ。やはり定番は「肉汁うどん」です。

 

肉汁うどん大盛1,000円、鬼倉ゴボー250円

 

なんといっても「駕籠休み」のうどんの特徴は、極太でごわごわとしたかみごたえのあるうどん。

筆者もこのごわごわなうどんが大好きで、2年程前からこのうどんの大ファンです。

肉汁うどんのつゆは少し甘めで、甘じょっぱさが絶妙なバランス。

豚肉が柔らかく、旨味もつゆに溶け込んで美味しいのです。

 

 

運がよければ、うどんの端というのでしょうか? こんな極太のうどんが入っている時もあります。

超強いコシを感じながらこの部分をかみしめられるの、武蔵野うどん好きにとってはめちゃめちゃ幸せです。

サイドメニューの天ぷらなども美味しいです。中でもおすすめしたいのがこちらの「鬼倉ゴボー(250円)」。

 

 

写真を見ていただく通り、極太のごぼうが出てきます。

固いのかと思いきや、かじって驚き。柔らかいんです。

ごぼう独特のえぐみも感じません。味付けは甘じょっぱく、うどんの箸休めにぴったりです。

 

 

武蔵野うどんだけでない、創作うどんメニューも豊富。まるでつけ麺!ゴーメンとは?

ここはごわごわなうどんだけでなく、常連向けのメニューも豊富です。

中でも「豪麺(ゴーメン)」は驚きのメニューです。

 

ゴーメン大盛1,000円

 

中華風のつけ汁、まるでラーメン屋のつけ麺なのですが、これがまた美味しいのです。

もちもち麺と、出汁の効いた魚介豚骨スープがベストマッチ。

お酢と唐辛子もついてきて、途中で味にアクセントや変化を加えることもできます。

もはやうどんではないですが、2度目以降の来店時には是非とも食べていただきたいメニューです。

 

他にも月替わりうどんというのもあり、常連の皆さんの楽しみであります。

例えば、以前に筆者がいただいたカレーつけ汁のうどん。

 

月替わりうどん大盛1,000円

 

こちらも濃厚かつ野菜たっぷりのカレーつけ汁に、ごわごわのうどんをつけて。

常連さんを飽きさせない鋭い変化球メニューがまた素晴らしいです。

 

~店情報~

【店舗名】

駕籠休み(かごやすみ)

【営業時間】

10:00~15:00(売切れ次第終了)

※営業時間は変更となる場合があります。

【定休日】

不定休(臨時のお休みの日があります。)

【住所】

〒330-0843

埼玉県さいたま市大宮区吉敷町2-108-12

 

 

さぬき式×武蔵野式!? 香川産小麦粉の麺と埼玉の肉汁うどんが夢のコラボ『手打うどん 寿庵』

 

続いて紹介するのは「手打うどん 寿庵」。

こちらはお店の前に16台程収容のある駐車場があり、車でも気軽に来店可能です。

公共交通機関で行く場合は、大宮駅東口2のりばから、(大42)宮原駅東口行の路線バスに乗り、15分程、前原バス停で下車。そこからさらに徒歩5分程でお店に到着です。

 

お昼時は家族連れやグループで賑わいます。

4名テーブル 6つ、4名座席 1つ、2名座席 1つ、カウンター席 4席という様に、テーブル席が多く、落ち着いた雰囲気の店内でいただけるため、グループや家族、子供連れでも安心です。

 

ランチメニューはこちら。

 

うどんにしては値が張りますが、それだけ上品なうどんがいただけます。

特におすすめしたいのは、肉汁うどんに、かしわ天2個・半熟玉子天・竹輪天・大葉天がセットになった「トリオ肉汁(1,400円税別)」です。

 

 

うどんは、「冷・温・ゆだめ」から選べます。

特別好みがなければ、筆者は冷をおすすめします。

アツアツの肉汁のつけ汁には、冷たい麺がベストマッチです!

 

 

麺はさぬき(香川)式×つけ汁は武蔵野(埼玉)式

「手打うどん 寿庵」のうどんの特徴は、何と言っても、麺は香川県から取り寄せた小麦粉を使った、さぬき式のつるっとのど越しの良いうどんが楽しめることです。

すなわち、麺はさぬき式なので、武蔵野らしい強いコシは逆になく、麺は柔らかいです。

そのため、小さいお子様でも食べられると思います。

 

一方、肉汁のつけ汁は埼玉らしい、小松菜や豚肉、ネギ、あぶらあげがたっぷり入ったつけ汁です。

和風出汁が巧妙に効いて、とにかく具だくさん。

讃岐のつるっとした麺と、具たっぷりの武蔵野のつけ汁。

なんとも贅沢な気分になれちゃう香川×埼玉のコラボレーションのうどんです。

 

 

天ぷらも絶品。ぜひご注文を。

 

ここは来たら外せないのが、天ぷらです。

中でも絶対におすすめなのが、かしわ天。

肉厚でめちゃめちゃジューシーなんです。

半熟玉子天も、中身は絶妙に半熟。大葉天もサクッといい音のする仕上がりです。

 

「トリオ肉汁」を頼めば、これらがついてきます。

さらに「トリオ肉汁」の場合、かしわ天は2個ついてくるので、ひとつは天つゆで、もうひとつは卓上の塩をかけていただいてみると良いかもしれません。

 

~店情報~

【店舗名】

手打うどん 寿庵(ことぶきあん)

【営業時間】

水~金、祝前日 11:30~14:30(L.O.14:15)、18:00~21:00(L.O.20:30)

土・日・祝日 11:00~15:00(L.O.14:30)、18:00~21:00(L.O.20:30)

※営業時間は変更となる場合があります。

【定休日】

月、火(※火曜日祝日の場合、営業。翌日休み。)

【住所】

〒331-0802

埼玉県さいたま市北区本郷町167-1

【公式HP】

https://akr0565724494.owst.jp/

 

 

ちょい呑みもOKな武蔵野うどん店『秀吉うどん 桜木町店』

 

続いてこちら。

大宮駅西口から徒歩約10分の場所にある「秀吉うどん 桜木町店」。

駐車場はありませんので、車の場合は近くの有料パーキングをご利用ください。

 

 

お店に入ると、食券機があり、最初に食券を購入します。

食券を買って、店員さんに渡します。

すると番号札を渡されるので、自分で好きな席に座って待ち、番号が呼ばれたら受取口へ取りに行くというシステムです。食べ終わった後も、食器は返却口に返します。

 

店内は、長テーブルが3つ。

また、ひとつのテーブル毎には6席ほど。

大きいテーブルのため、ひとりでも数人でも気になりません。

お昼時は、近くの会社員の方がお昼に食べに来るといった印象です。

 

 

具だくさんなつけ汁が嬉しい。甘めで優しいつゆが特徴。

肉汁うどん 800円、とり天 100円を注文しました。

なんと、11:00~14:30の間は大盛・特盛がサービス。

筆者は大盛くらいがちょうど満足の量です。

 

肉汁うどん大盛

 

とり天と、サービスのちくわ天

 

肉汁うどんは太麺でごわごわとしたコシ。

武蔵野うどんらしさが際立っています。

でも麺の表面はつるっとしているのが「秀吉うどん」の特徴です。

 

つけ汁は具沢山で、豚肉が柔らかいです。

ネギも多めで嬉しいポイント。塩気はちょうどよく、甘めのつゆです。

とり天は、ささみっぽく、さっぱり目。しっとり衣で、つけ汁に浸して食べても美味しいです。

 

 

武蔵野うどんの他におつまみも豊富。仕事帰りにうどんと一献。

 

「秀吉うどん」は、ランチタイムは定食メニューもあり、がっつりいただくこともできます。

 

 

仕事帰りのちょい飲み等、夜は居酒屋としての利用も可能です。

オフィス街の様々なニーズに応え、大宮で働く方々や地元の方々に寄り添ったお店にもなっているのです。

 

 

創作うどんメニューも!筆者イチオシの「冷しマーラー」もぜひ食べてみて!

筆者イチオシのメニューがこの、冷しマーラー。

 

 

ピリ辛のタレをまぜそばのように絡めていただきます。

サラダや卵黄が乗っているのがまた嬉しい。

ピリ辛のマーラータレをコシの強い麺、卵黄とサラダに絡めていただくのが意外と相性良く、筆者も一度食べたときからもうやみつきです。

これからの夏の時期、夏バテ対策にもぴったりのメニューです。

 

~店情報~

【店舗名】

秀吉うどん 桜木町店

【営業時間】

月~金 11:00~14:30

※夜営業は基本(月・火・木・金の)17:30~(終了時間は日により)

土 11:00~14:30(昼営業のみ)

※営業時間は変更となる場合があります。

【定休日】

日曜・祝日

【住所】

〒330-0854

埼玉県さいたま市大宮区桜木町2-305

 

 

大宮西口駅近。ショッピングついでに本格的な武蔵野うどんをいただける『手打ちうどん 杏樹』

 

最後はこちら。

「杏樹」は大宮駅西口より徒歩3分程の駅近にあります。

駐車場はありません。店内は4名テーブルが5つ、2人テーブルが2つ。奥にカウンター席が5席ほどあります。

清潔感があるので女性ひとりの利用もしやすいと思います。

 

 

うどんの小麦感がポイント!噛みしめるたびに口いっぱいに広がる小麦感を楽しめます。

 

定番メニューはやはり「肉汁うどん(800円税別)」です。

写真はプラスでそこに日替わり天ぷらの「まいたけの天ぷら(200円税別)」を。

うどんメニューには、スタンダードにサラダがついてくるのが、嬉しいですね。

 

うどんは太麺でコシが強く、小麦感が感じられるのがポイントです。

噛みしめるほどに、小麦の風味が口いっぱいに広がります。うどんの麺の太さは比較的均等。つけ汁はしょっぱめのつゆで、筆者好み。つけ汁の具は豚肉やあぶらあげ、ネギなど、盛りだくさんです。

「まいたけの天ぷら」もサクッとして、美味しかったですよ!

 

 

梅雨時期でもショッピングのついでに、本格的な武蔵野うどんを。

「杏樹」のありがたい所は、お店の立地。

大宮マルイのすぐ裏辺りにあります。

大宮西口のショッピングのついでに、気軽に本格的な武蔵野うどんがいただけてしまうのです。

 

武蔵野うどんはこれから入門という方も、大宮西口へのショッピングなどの機会の際に、武蔵野うどんをいただいてみてはいかがでしょう。

※日曜日と第三土曜は定休日なため、ご注意ください。

 

~店情報~

【店舗名】

手打ちうどん 杏樹

【営業時間】

平日 11:30~15:30 (L.O. 15:00)

土曜日 11:30~14:00 ※売切れ次第終了

※営業時間は変更となる場合があります。

【定休日】

日曜・第三土曜

【住所】

〒330-0854

埼玉県さいたま市大宮区桜木町2-6-13

 

 

 

文:たなけん(20代男性、生まれ育ちは埼玉県、さいたま市在住フリーライター)