トランクルームは、アウトドア用品など大きな物を預けられる便利なスペースです。

それだけに大きな家を持ちにくい東京でこそ、大きな需要があるのです。

東京ならではのトランクルーム事情を、私の経験を交えながらお話します。

 

 

東京都内のトランクルーム事情。23区内にはあまり多くない

東京の街

 

日本で最も人口の多い都道府県というと当然ながら東京都です。

東京都だけでも1350万人以上の人がいて、日本の人口の10%以上が住んでいます。

それほどの人が住んでいる東京都ですが、実は東京都にはあまりトランクルームが多くありません。

 

 

・土地が高いからか、トランクルームはそれほど多くない

例えばこちらのホームページを見ていただくと、東京都内のトランクルームの数は約550軒です。

https://www.hello-storage.com/tokyo/

 

しかもトランクルームといってもコンテナボックスのような大型のものではなく、一人が一畳分程度のスペースを分割して利用する、レンタルボックス的なものが中心です。

もちろんその分駅に近かったり、都心の真ん中にあったりなど、立地が良い場所に設置してあります。

利便性悪くありません。

 

それでも、どうしても広さ、数の面でいうとあまり十分な供給が行われているとは言えないでしょう。

 

 

・空きが出るとすぐ埋まってしまうエリアも。私が住んでいた江東区も

トランクルームの需要は非常に高く、一度空きが出るとすぐに埋まってしまうこともあります。

私が利用していたトランクルームも、利用前には安いスペースに空きがないか、こまめにチェックしていました。

 

比較的手頃な毎月1万円程度の利用料のトランクルームは、空きが出ればすぐに埋まってしまうという状況だったのです。

借りるまでに半年ぐらい待つ状況でした。

 

自分にとって不要なものを預けたい、見られたくないものを預けたいという時には、トランクルームがすぐにでも必要です。しかし、そんなタイミングでもなかなか空きが出ないものなのです。

私が住んでいた江東区でも、駅近の便利な場所はすぐに埋まってしまう傾向がありました。

特に価格の安い部屋の方からどんどん埋まっている感じがしました。

 

 

・便利な場所ほどすぐに埋まってしまう

またトランクルームがビルに入っている場合、比較的下の階から埋まっていました。

エレベーターはあるものの、やはり大きな荷物を出入りさせる場合は下階のほうが早く出せるということでしょう。

駅からのアクセスも便利な場所ほど早く決まりがちですが、トランクルームの建物内でも、いい場所から埋まっていきます。

 

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値段もそれなり。大きな部屋を借りるのとどっちが安い?

トランクルームの写真です

 

トランクルームを借りるための費用は、決して安いものではありません。

実際は大きな部屋を借りたほうが安く済むということも考えられるのです。

 

・坪単価で考えればどっこいどっこいな面も

例えばこちらは不動産情報サイトのページによると、東京23区内のマンションなどを借りた場合の坪単価は、平均金額で約9,000円です。

出典:https://www.token.co.jp/estate/rent/

 

一方でこちらは江東区内のトランクルームの料金表を一部抜粋したものです。

 

図

出典:https://www.hello-storage.com/tokyo/kotoku/detail/5087/

 

キャンペーン中で半額だということを考えても、管理費を含めれば2畳=約1坪のトランクルームの賃料は賃料と家賃を合わせて15,000円近い値段になります。

1坪のトランクルームに15,000円を支払うより、1坪広い家を9,000円出して借りたほうが安い。

つまり、トランクルームの方が割高になってしまうこともあるのです。

 

 

・それでも見られたくないものを預けられるメリットは大きいと実感

ではトランクルームは割高であり、使うことに無駄が多いのか。そう感じた人もいるかもしれません。

しかし経験からして、私はその意見には断固Noを唱えたいと思います。

 

家の中に一坪の広さのスペースがあっても、それがリビングの片隅だとしたら、アウトドア用品は置けないものです。

部屋の中が乱雑に見えますし、ほこりなどで汚れてしまいます。

もちろんサービスルームなど、収納専門に使える部屋が設置されているマンションもありますが、そんなものない物件がポピュラーではないでしょうか。

 

さらに、家の中に置いておきたくない趣味のものを、預けられる点も大きなメリットです。

子供に触られたくない、夫に見られたくない、妻にこんなものを持っているとこを知られたくない。

そのような悩みを持つ人にとって、トランクルームはまさに救世主です。

 

トランクルームは空調管理もしっかりしていますから、高温や低温、湿度の影響で劣化したり破損してしまったりすることは起こりにくいです。

そういった空調管理費も含めているのですから、多少値段が高くてもそれは全く問題ないと考えられます。

 

 

今後も増えていくトランクルーム

上昇グラフ

 

トランクルームの今後ですが、私は今後もさらトランクルームには風が吹いていると思っています。

 

・トランクルーム投資が人気と聞いたことも

私は実は不動産投資を行っており、戸建てや区分マンションを所有しています。

不動産投資では、アパートやマンションを所有して人に貸し出した賃料収入を得ていきます。

これが最も一般的な形の投資手法です。

 

しかし、居住用の集合住宅だけではなく最近ではトランクルーム投資が流行っているとも聞きます。中古のビルを購入し、それをトランクルームに改装します。トランクルームとして貸し出すことで、安定した賃料収入を得ることができるのです。

 

私も都内であれば、実感としてトランクルーム投資は非常に利益を上げられる可能性が高いのではと感じました。

少しでも空きスペースがあればあっという間に埋まってしまいますし、大型のトランクルームであれば企業の倉庫としての需要も十分に考えられます。

 

まだ坪単価がアパートやマンションよりも高く設定できるので、満室で運営できれば、アパートやマンションの利回りを大きく上回ることも不可能ではありません。

 

まだまた東京都内の人口からの需要に対し、トランクルームの供給が足りていないと考えられます。

アメリカではトランクルームの使用率が高く、家以外にもう一つのスペースとしてトランクルームやコンテナボックスを借りる人が多いと聞きます。

 

都内ではなかなか広い家を持つことは難しいのですが、トランクルームを家の収納スペースとして活用すればその分居住スペースは広くなります。

物が必要な時だけトランクルームに取りに行くというライフスタイルが、今後より定着していくかもしれません。

 

 

・マンション併設のレンタルボックスやトランクルームが必須になるのでは?

マンションを購入する際に、私はマンションにこういう設備があったら良いのではと、よく考えます。

その中でいいアイデアだと思ったのが、マンション内のトランクルームです。

 

例えばマンションを建てるときに地下スペースを設置し、その地下をまるまるトランクルームにします。

そして、マンションの入居者が利用できるスペースとして提供するのです。

 

マンションを建てる側にとっては、マンションの賃料収入以外での収入を得るメリットが有ります。

マンションの入居者にとってはわざわざ遠い場所まで物を取りに行かずとも、マンションの地下に行けばいいだけという、時間的なメリットがあります。

 

マンションの開発会社とオーナー、そしてマンションの入居者それぞれにとって大変大きなメリットがあります。

こういった設備を併設したマンションはないわけではないですが、まだ少ないです。そこで、今後はどんどん増えていくと私は考えています。

 

参考*https://www.hello-storage.com/tokyo/

 

タワーマンションのロビー

 

 

 

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