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2024.01.23 トランクルーム

僕がトランクルームを趣味部屋にして滞在するのを諦めた理由

僕は一時期、トランクルームを趣味の部屋として使えないか考えていたことがあります。
トランクルームなら自分の好きなものをおけますし、個室なのでプライベートな空間を作れます。
何より趣味のためにアパートやマンションの一室を借りるよりはるかに安いのが、いちばんの理由です。
トランクルームに住んではいけない、というのは最初から知っていました。
でも、「週に1~2度程度、少しの時間滞在して、趣味に没頭するだけならセーフなのでは?」と考えたのです。
けれど結局、僕の甘い考えはもろくも崩れ去ることになりました。


そもそもトランクルームってなに?

トランクルーム

トランクルームとは、家の外に借りられる収納スペースのこと。
家族が増えたときや趣味のものが増えて部屋が手狭になったときに、引っ越しよりも手軽に荷物を預けることのできる便利なサービスです。
大きく分けて、屋内型、屋外型、宅配型の3つがあります。

屋内型は建物の中を区切って個々のスペースとして貸し出すタイプで、空調やセキュリティも充実。
屋外型は、空いている土地に設置したコンテナを利用するタイプです。
屋内型に比べると設備は簡素ですが、その分利用料金が安いので、温度や湿度の影響を受けにくい丈夫な荷物を預けるのに適しています。
最後の宅配型は、家にいながらにして荷物の引き取りが頼め、一箱からでも預けられるのでリーズナブル。
しかし、好きなときに自由に取り出せないというデメリットもあります。
ちなみに今回は、「趣味部屋0」としての利用を想定していたため、屋内型か屋外型で検討しました。


トランクルームを趣味部屋として使おうとした僕の話

収納物の例

そもそも、僕がトランクルームを利用したかった理由の1つが、部屋のスペースを著しく消費してしまっている書籍類を保管するためでした。
小説や漫画など好きな本に囲まれていたいのはやまやまですが、「どうにかして欲しい」という妻のクレームもありました。
そこで、仕方なくトランクルームへ保管することにします。
そして、いざトランクルームに本を収納する様子をイメージしたときに、僕はふと思いつきました。
「トランクルームにイスの1つでも持ち込めば、本に囲まれながらゆっくり読書に没頭できるのでは?」
トランクルームを住居として利用することは、法律的に禁止されていることは知っていました。
けれど、あくまで静かに読書をするための空間として、例えば週に1~2度、1日2~3時間くらいであれば許されるのではないか?と考えたのです。
自宅がそんなに広くないので、自分の本だけに囲まれた個室で、誰にでも邪魔されずに読書できるというのはかなり魅力です。


トランクルームを趣味の部屋化するのを諦めた理由

禁煙・飲食禁止

トランクルームを、安価で使い勝手のいい趣味の部屋化できないものか。
そんな淡い期待をもって、あくまで低姿勢で、実際に利用を検討していた「ハローストレージ」へ問い合わせたり、自分で調べたりもしてみました。
結果、以下にあげる5つの理由で、趣味の部屋化は諦めました……。


・荷物の運搬以外の滞在は、規則で禁止されている
・屋内型はセキュリティが厳しく、たいていの個室には窓もない
・屋外型では空調が整っていないので、夏は暑くて冬は寒い。場合によっては照明も暗い
・飲食物の持ち込みは、当然禁止

どういうことなのか、くわしく解説しますね。

荷物の運搬以外の滞在は、規則で禁止されている

サポートセンターの方に、まず言われたのはこの点です。僕は正直に「住むつもりは当然ない。ただ週に1~2度、2~3時間読書するだけ」と伝えました。
その程度の滞在でも許可してもらえませんか? と。
サポートセンターの方は申し訳なさそうに「いえ、短時間だとしても、そもそも荷物の運搬以外の理由でトランクルームに滞在いただくのは禁止させていただいております」とおっしゃられました。
予想はしていたのですが、案の定。
運営側からすれば、たとえ短時間であっても、許可していたら管理がしきれなくなる、ということなのでしょう。


屋内型はセキュリティが厳しく、たいていの個室には窓もない

そこで、仮に黙って滞在したらどうなるだろう、とイメージしてみます。
トランクルームには屋内型と屋外型がありますが、一般的に空調があって快適に過ごせそうなのは屋内型。
ただし、その屋内型は監視カメラがあったり入退室管理がしっかりしていたりして、「荷物の運搬目的ではない」長時間の滞在をしていることがバレやすいと考えられます。
スタッフの方が常駐していたり、頻繁に巡回していたりするような屋内型も多いです。
そのため屋内型で「こっそり滞在する」のは難しいでしょう。
しかも、たいていの個室には窓もないので、滞在した場合、閉塞感が否めません。


屋外型では空調が整っていないので、夏は暑くて冬は寒い。場合によっては照明も暗い

屋内型はセキュリティがきびしいからダメとして、屋外型はどうでしょうか?
屋外型であれば仮に「こっそり滞在」しても、屋内型よりバレにくいかもしれません。
ただし屋外型では、基本的に空調が整備されていることはほとんどないので、夏は暑く、冬は寒い環境に耐えなくてはなりません。
春や秋はいいもしれませんが、夏冬はそんな空間で快適に読書はできないでしょう。
また、紙はデリケートですから、大切な本の保管にも向いていません。
時々、コンセント付きのトランクルームもあるため、冷暖房機を持ち込めば過ごしやすくなるかもしれません。
しかし電気をつかっていることが分かれば、長時間滞在していることがバレることになります。


飲食物の持ち込みは、当然禁止

長時間、読書をしていれば当然喉が渇きますし、お腹も空きます。
ですがトランクルーム内は、当然、飲食禁止。
食べ物を保管すること自体禁止している会社もあります。

以上のことから、そもそも長時間滞在するのに適した設備でないことがよくわかります。
これまで見てきたように、屋外型では空調がなかったり、飲食が禁止されていたり。
それ以外にも屋外型では、トイレがないことがほとんどですし、水回りの設備もたいてい完備されていません。


もし、トランクルームに長時間滞在したらどうなる?

屋内トランクルーム

それでは規約に反して、トランクルームに長い時間滞在したらどうなるでしょうか?
僕は実際、トランクルームに寝泊まりしていた人が、即時解約させられていたという話を聞いたことがあります。
たとえば、ハローストレージの規約では、禁止事項の1つとして「レンタルボックス内外のスペースならびに敷地内において宿泊、滞在、飲酒、飲食、その他物品類の収納・搬出以外の行為をすること」とはっきり記載されています。
また、別項では、「禁止事項に違反したら直ちに契約を解除できる」とあります。
仮にこっそりとトランクルームに滞在していて、スタッフの方に見つかったら即時解除の扱いを受けても文句は言えないということです。
そのうえ、相応の罰則を科せられることも覚悟せねばなりません。


問題にならない範囲での「趣味部屋」利用はできない?

残念ながら本を読むために長く滞在することは規約違反ですが、かさばりがちな趣味のグッズを家族に気兼ねなく好きなだけ飾ることができるコレクション部屋として利用することは可能だといえます。


・本や資料
・レコードやCD
・コスプレ衣装やグッズ
・ドールやフィギュア など


「また新しいのを買ったの?」という家族の視線を気にする必要も、生活スペースが侵食される心配もなし。
退去時に原状回復できる範囲であれば自由に空間を使うことができるため、棚やフックを利用してレイアウトにもこだわったコレクションのためだけの部屋ができます。
また、屋外型の中にはバイク専用のトランクルームもあります。
こちらはバイクを収納するだけではなく、メンテナンス用品を置くことのできる棚等も設置されていることが多いので、まさに理想の趣味部屋として使うことができますね。


借りる場合の適切な広さと料金

コレクション部屋として借りる場合、どれくらいの広さを借りたらいいのでしょうか。
業者や施設によって、様々な広さのトランクルームがあります。


目安として、1〜1.5畳は一人暮らしの荷物が十分収納できるサイズだといわれます。
1畳と聞くと狭いように感じますが、縦の空間も利用することで、かなりの収納力が見込めます。
コレクションのみの収納と考えると、まずは十分といえそうです。


トランクルームを借りるときには、毎月の利用料の他に、保証料や鍵の交換費用などの初期費用がかかることが多いです。
コレクション部屋として利用するのであれば長期的な利用になるので問題はないかもしれませんが、特に短期間の利用の場合は初期費用の額が重要になります。
月の利用料が安い代わりに初期費用が高い場合もあるので、どれくらいの期間利用したいのか、予算はいくらなのかをトータルで考えながら、物件を探すといいでしょう。


僕が選択した代替え案

スペース

本に囲まれてゆっくりひとりの時間を過ごせるような部屋は、やはり安価な値段では確保できないのでしょうか。
トランクルームを趣味の部屋化するのをあきらめた僕が、代替案として思いついたのはシェアオフィスの利用。
シェアオフィスとは、簡単に言うと複数人でスペースを共有するタイプのオフィスをさします。
共有するとはいえ、パーテーションなどで区切られているので個室を利用することができます。
2~3平方メートル程度の個室なら、都内でも月3万円前後とアパートの一室を借りるより安価です。
あと、これは正確には代替え案とは言えませんが、そもそも場所をとらない電子書籍をたくさん購入し、ファミレスやカフェでゆっくり読書するという方法もあります。
プライベート空間ではありませんが、「本に囲まれてゆっくり自分の時間を過ごす」というコンセプトは実現できています。
最近では僕も、同じ書籍を買うにしても電子書籍で買えるなら電子書籍を選ぶことの方が多くなっています。


【参考】共有スペースに滞在できる次世代型トランクルームもある

トランクルームには滞在ができない、というのは今までお伝えしたところ。
ですが、実は滞在が可能なトランクルームもあるのはご存知でしたか?
それが「ライゼホビー」という新しいトランクルームのサービスです。
ライゼホビーでは、2階建てメゾネットタイプやロフト付きガレージといった空間が提供されます。
そのうえで、趣味のコレクションをディスプレイしたり、書斎にしたり、はたまたヨガ教室のスタジオ代わりに使ったりと、使い方は自由です。
エアコンやトイレ、無料のインターネット環境まで完備。まさに至れり尽くせりで、トランクルームを趣味の部屋として使いたい僕の希望は完全にかなえられます。
ただし、月額費用は十数万円とアパートの1室を借りるより高くついてしまいます。
よいサービスではありますが、「アパートを借りるより安い費用で趣味の部屋を持ちたい」という要望にはミスマッチです。


また、埼玉県さいたま市のトランクルーム「トランクデイズ中川」では、共有部分で自由に休憩や読書ができます。
共有スペースなので、他の方が使っていたら使えないなどの注意点はありますが、トランクルームに収納した本を手軽に読むスペースとしてはありですね。
賃料も4,011円/月~と安価ですし、こういったサービスが自宅のそばにあったら検討してみたいです。

トランクデイズ中川


会社や家の近くにあるトランクルームは、ぜひコチラでご確認ください。


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