結婚をすると、持ち物が2倍になります。

それぞれの家から2人の家へ持ち込まれる荷物達には、調味料、旅行カバン、レジャーグッズ、家具家電など「あ、これもかぶったね」なんていうものがいくつもあります。

大きくて場所をとるもの、日々目に付くものは短期・中期的にすっきり片付いていくものですが、時々しかお目見えしないものは手つかずでそれぞれが保管したまま。

いざ必要となった時に「たしかここにあるはず……」なんて、思いつくままに探したりすることもしばしば。

 

我が家の場合、これが「冠婚葬祭関連」の物でした。

これをきちんと収納する前と後では一体どんな違いがあったのか?

主婦兼収納アドバイザーの目線でご紹介していきます。

 

まず収納したいものを一堂に集めてみた

 

冠婚葬祭って、まれにあるものですよね。

私も夫も30代なので、冠婚葬祭といってもお葬式より圧倒的に結婚式参列が多いです。

結婚式であれば、数ヶ月前から準備ができます。

本来そのはずなのですが、直前になって「あれ、どこやったっけ?」とネクタイとハンカチを探してさまよう我が夫。

おまけに夫は、ある程度探して見つからないと諦めて購入してしまうタイプの人で

たまにしか使わないはずの数珠を数えてみたら、なんと3つもあるじゃないですか!

そんな事件が、今回の固定収納を行うきっかけになりました。

 

まず、実際に何を収納するのかを一堂に集めてみました。

冠婚葬祭で使うものは……

・金封

・ネクタイ、ハンカチ

・数珠

・アクセサリー

礼服はクローゼットにまとめて掛けてあるので、今回収納するのは上記の小物達が挙がりました。

 

次に、夫婦二人分の小物全てを今の収納場所に収めようと考えました。

でも、全てを今の場所に収納するのは難しいのです。

理由は以下の通りです。

 

アクセサリーはドレッサー ←これは今までの収納場所でOK

金封はレターボックス ←既に枚数があるのでかさばって入らない

ネクタイとハンカチはクローゼット ←ビジネス用と紛れてパッと探せなさそう(今までと同じ)

 

さあ、どうしましょう。

 

全てを一か所に!収納場所の選び方

既存の場所に二名分入らないのであれば、1箇所に全て入る場所を新たに作ってしまおう!

家のどこに収納出来るか? まずは場所を確保する必要があります。

 

今回は冠婚葬祭グッズが対象なので、日常生活において利用頻度は多くありません。

利用頻度が少ない物の収納は“奥に”、そして“上に”が鉄則です!

日々利用するものが手に取りやすいように、邪魔にならず、

収納物をまとめた時の、おおよその大きさが収まる場所を探します。

ということで、我が家では、廊下の備え付け収納棚の一番上にスペースを決めました。

 

収納場所を決めたら次は、実際に出し入れする自分の姿を思い浮かべて、そのときに希望する事を挙げてみます。

(この時も、おおよその大きさのイメージは持ったままです)

 

<今回の収納する箱について希望すること>

  • 軽いボックスタイプで積み重ねができる

→高いところに置くことになるので軽さは必須!

そしてうちは転勤族の為、引っ越した先の収納棚で他の物と重ねる可能性も考えておきます。

 

  • 使い勝手

→開閉が煩わしくなく、しっかりしたフタが付いているもの。

 

  • 見た目

→他の収納物と並べて浮いた印象のないもの。

 

 

いざ収納アイテムを購入!この上なく理想的なものを発見

購入する前に、まず必要な物は先にあぶり出していきます。

今回はアクセサリーや数珠が入った箱とネクタイを一緒に収納する為、箱がネクタイを押して圧迫されシワになってしまう事が予想されたので、この解決策を考えます。

 

<疑問点>

  • ネクタイを箱に収納する方法はあるのか?

→掛けておく以外でネクタイをしまうシーンといえば“移動中”なので、コンパクトに収納できるものがあるのではとネットで「ネクタイ 持ち運び」検索!

 

検索すると、ネクタイケースというものがあるという記事を多数発見!

さっそく近所のダイソーに行ってみると、ありました!

 

 

ネクタイを中心の軸にクルクル巻いてケースに収めるという優秀アイテムです。

 

さあ、ネクタイ問題が解決し、お次はボックスを探します。

そこで見つかったのがこちら!

無印良品 ポリプロピレンキャリーボックス・ロック付・小 約幅25.5×奥行37×高さ16.5cm 日本製

 

無印良品『ポリプロピレンキャリーボックス

早速詰めてみました。

 

全部入れても3分の1くらいはスペースが余ります。

なにより良いのは、金封が横幅にピッタリ入ることと、中身が透けていることにより、ラベルを貼らなくても一目で冠婚葬祭ボックスだとわかる点。

 

 

もちろん軽いので、高い場所でも上げ下ろしが楽!

フタも簡単にしっかり閉まるので動かすのも安心です。

 

 

美収納は時短と心の余裕に

冠婚葬祭

 

この固定収納を行って一番実感したのは“時短”。

夫にこのボックスの存在を伝えておいてからというもの、冠婚葬祭があるたびにボックスを下ろして一人で準備しています。

全部入っているので必要なものだけ取り出せば準備完了!

ボックスを作る前と比べると5分~10分は確実に短縮出来ているのではないでしょうか。

もちろん、重複して金封や数珠を買ってくるなんてこともなくなりました。

 

また、たまたま身内の不幸が続いた時に(2ヶ月間に三回……)、慌てることなく準備出来たのは気持ちの上でも助かりました。

年明けや平日の昼間に連絡が入ってきたのですが、通夜に向かうまでの数時間で

 

・それまでの作業を中断

・食材が傷まないように保存し、シンクとゴミをキレイに片付け

・泊まり掛けに必要な荷物を家族分用意

(0歳児の荷物に時間を使いました)

・親族と連絡を取り合い、場所や必要な事を確認

 

こんな事がバタバタと起こりました。

 

ここで葬儀関係の物を一から探していたら、きっとパニックで何か忘れ物をしていたのではないかと思います。

整理整頓は、時短だけでなく、心の余裕にも繋がるんですね。