「痛勤」にはもう耐えられない……。

 

以前、私は「乗車率日本一」といわれる私鉄沿線に住んでいました。

職場までの乗車時間は一時間強。

朝の乗車率は200%を超え、新聞雑誌を読むどころか、スマホでニュースをチェックしようとしても手も動かせません。

しかもあまりの混雑ぶりに、各駅での乗降に時間がかかり、電車は常に遅延している状態。

実際の乗車時間は、一時間半を超えることも珍しくありませんでした。

月間60時間、年間720時間の「痛勤地獄」を味わっていたのです。

 

そんな時、オフィスの近くに自宅を構える「職住近接」という考え方を知りました。

「通勤地獄から抜け出すにはこれしかない!」と覚悟を決め、オフィスのある東京の港区に引っ越しました。

 

通勤は自転車で10分くらいになったので、「地獄から天国」を実現できたのですが、オフィス至近のマンションは、「家賃が高い」「狭い」「収納スペースがない」の三重苦。

こちらは「天国から地獄」 となってしまったのです。

 

しかし、今更「痛勤」地獄には戻れません。

そこで私と妻が利用し始めたのが「トランクルーム」でした。

今回はそんな私の「トランクルームを活用して職住近接を快適にする方法」をお伝えします。

都心に住んでいる方や、収納スペースが狭くて困っている方にも役立つ情報です。

 

 

職住近接のメリット

混み合う駅のホーム

 

通勤ストレスがない

新聞雑誌どころかスマホをみる隙間もなかった電車に1時間以上乗っていたことを考えると、今はノンストレスです。

雨が降らない限り自転車で通っているので適度な運動にもなり、体脂肪率が5%ほど落ちました。

「ただひたすら耐える」という時間が無くなったことは精神衛生上とても良いことです。

 

 

通勤時間を他の仕事やプライベートに使える

通勤時間が往復で2時間ほど減りました。

そこで朝は1時間ほど早目に出社し、メールの処理やタスクリストの作成など、仕事の下準備に充てるようにしています。

おかげで仕事の効率が良くなり、結果として残業が減り帰宅時間も早くなりました。

退社時間が早くなったこと+通勤時間が短いので、プライベートも充実。

趣味の映画を見に行ったり、家族と待ち合わせて食事を楽しんだりしています。

 

 

帰宅難民になりにくい

東日本大震災の時は当日自宅に帰ることができず、オフィスに泊まりました。いわゆる帰宅難民です。

結局家族全員が自宅に集合するのに24時間以上かかってしまい、不安な時を過ごしました。

しかし現在は自宅まで歩いても20分ほどなので余程のことがない限り帰宅することができます。

妻のパート先や子供の学校も近いので、安否確認がしやすく安心して暮らしていけます。

 

 

職住近接のデメリット

高い家賃

 

オフィスのある都心の家賃は高い!

オフィスのある港区内のマンションに引っ越したのですが、以前住んでいた私鉄沿線に比べ家賃が2倍近くになりました。

一応会社からは「近接手当」として補助が出ているのですが、家賃上昇分をカバーするには厳しい状況でした。

 

 

都心で広い部屋に住むのはムリ!

高校生の男の子と中学生の女の子がいるので、それぞれに個室が必要です。以前は4LDKのマンションに住んでいたのですが、家賃のこともあり、やむなく3LDKに変更しました。

しかも家族が集まるLDKは以前に比べかなり手狭に・・・。

プライベートの時間が増えたのは良いのですが、今まであった書斎も無くなり趣味のものや本の置き場所に困るようになりました。

 

 

都心のマンションは収納がない!

部屋の狭さもさることながら、とにかく収納スペースの少なさ、狭さに困りました。

クローゼットや押入れに収納できないのでリビングの端などに不本意な「見せる収納」が増え、狭い部屋がますます狭くなってしまいました。

特に困ったのが家族で楽しんでいるキャンプ用品などのアウトドアグッズです。

テントやタープ、クーラーボックスなどは場所を取るので狭いクローゼットには到底入りません。

仕方がないので廊下の隅に置いておくという悲惨な状態でした。

 

今までの家財道具が部屋に入り切らない

妻が着物好きなので今までは広めのクローゼットの中に和ダンスを入れ、そこに収納していたのですが、それができなくなりました。

仕方がないので夫婦の寝室に和ダンスを無理やり置いていましたが、ベッドの上以外はほとんど空きスペースがありません。

タンスは背が高いので圧迫感があり、ますます住みづらい家になってしまったのです。

 

 

トランクルームを活用して職住近接を快適にする4つの方法

トランクルーム

 

1)収納の狭さはトランクルーム活用でクリア

都心のマンションで暮らすデメリットのほとんどは「収納」に関することでした。

そこで妻と相談して自宅近くのトランクルームを契約することにしました。

趣味のアウトドアグッズや書籍類、妻や娘の洋服もシーズンオフになったものはすべてトランクルームに収納します。

冬しか利用しないガスファンヒーターや加湿器なども収納してしまうので、その分他のものを自宅の収納スペースに入れておくことができます。

結果として室内に出ているものが減り、部屋を広く使えるようになりました。

 

 

2)トランクルームを活用して家賃を下げる

トランクルームに収納する「スッキリさ」が気に入ったのか、妻も子供たちも積極的にトランクルームを活用し、できるだけ自宅にモノを置かないようになりました。

すると部屋が広く使えるので、「もう少し狭い部屋でも大丈夫じゃない?」という話になり、近所の少し狭めのマンションに引っ越すことに。

家賃は4万円のダウン。

トランクルームは月2万円なので、2万円分家賃が下がったことになります。

 

 

3)自宅用と職場用 ダブルトランクルームの快適さ

自転車通勤をするようになり、問題になったのは服装です。

スーツで通勤した場合、ゲリラ豪雨にあったりすると濡れて着替えなくてはならなくなりますし、少し暑くなってくると着たまま自転車に乗るのは辛くなります。

 

そこで職場から徒歩2分くらいの所にトランクルームがあったのでそこを借り、スーツやワイシャツなど一式を収納し、着替えてから出社するようにしました。

トランクルームは、24時間出し入れ自由なので早朝でも問題ありませんし、空調も完備されているので保管状態も良好です。

 

また私が利用しているトランクルームは、収納した衣服のクリーニングサービスがあるので、衣替えの時期にはそのままクリーニングに出すこともできます。

仕事で使う資料の一部も収納することができ、使いたい時にはすぐに取り出せるので実に快適です。

 

4)トランクルームには防災グッズを常備する

東日本大震災の時のことを教訓に、自宅に防災グッズを準備しているのですが、未曾有の大災害の場合、自宅が無事かどうかは分かりません。

そこで2つのトランクルームそれぞれに、防災グッズを置いておくことにしました。

 

オフィス、自宅、2箇所のトランクルームがすべて使用不能になる可能性は低く、家族の集合場所にしておくことで、私設の避難場所が確保できます。

 

 

まとめ トランクルームを活用すれば職住近接はメリットしかない

 

痛勤地獄から逃れるために始めた職住近接ですが、「収納の少なさ」というデメリットをトランクルームで解消すればメリットしかありません。

 

今では家族全員が「ミニマル な暮らし」を目指すようになり、無駄な買い物をせず、家の中も以前よりシンプルにキレイになるという嬉しい副作用も生まれています。

 

トランクルームに使わないものを収納して家を広く使ったり、職場の近くにトランクルームを借りて快適な服装で通勤するというテクニックは、職住近接でなくてもメリットのある利用法です。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

文:友三郎(40代・ファイナンシャルプランナー)

 

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